交換レンズ解説 単焦点レンズ
単焦点レンズとは、焦点距離が固定されたレンズ。
つまり、ズームが出来ないレンズの事です。
撮りたい被写体に対し、「ここだ」というポイントを
足で探さなければならないという、
大昔のインスタントカメラのようなレンズなのです。
もっと簡単で便利なレンズがあるじゃないか。
単焦点レンズは難しくて、初心者向けじゃない。
そう思われる方が多いですが、実は逆にカメラの勉強をするなら
単焦点レンズから入れ、と勧められる事が多いのです。
なぜなら、単焦点レンズはズームが出来ないので、
どうしても被写体に近づかなければなりません。
更に、すぐにピンぼけするので、どの距離が一番良いのか、
どの角度が良く撮れるのか、足で探しては撮り、
ダメならそれを何度も繰り返す必要があります。
これが、単焦点レンズを勧められる理由です。
常に模索しながら撮影するため、足は自然とベストショットの所まで
歩くようになり、何が良くて何が悪いのか、
経験に裏打ちされた写真撮影が出来るようになるのです。
しかし、単焦点レンズの特徴はそれだけではありません。
広角レンズとは真逆で、焦点の合った所しか
ハッキリと映らず、その手前も奥もピンぼけてしまうのです。
しかしそのピンぼけが、単焦点レンズの味なのです。
被写体だけをハッキリと映し、背景をピンぼけにする。
まるで映画のワンシーンのような写真を撮影する事が出来るのです。
技術を磨くのも良し。ピンぼけを生かした写真を撮るのも良し。
単焦点レンズは、撮影の原点を思い出させてくれるレンズなのかも知れません。
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最軽量、最薄の謳い文句は
ダテじゃありません。
カメラを構えたまま構図を決めたい人に
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