デジタル一眼レフカメラを買う目的として、花の撮る為だ、

という人は少なくないでしょう。

 

旅行で見つけた綺麗な花を。

花の祭で気に入ったのを。

季節感たっぷりの花を。

 

人や動物とは違い、花の瞬間的な美しさを収めたい、

という衝動的な撮り方がシャッターを切らせるのかも知れません。

 

また、花は動きませんし、どれだけ近づいても大丈夫なので、

撮り方として接写するのに一番適している被写体と言えます。

 

花はどこにでも生えていますし、気軽に撮影出来ます。

 

だからこそ、逆に良し悪しが判断しづらい、難しい被写体でもあります。

悪い例と、良い例をいくつかあげてみましょう。

 

 

これは一番悪い花の撮り方の例ですね。

撮影者の影が入っている。他の花も入っている。

なんだかよく分からないオケまで入ってしまっています。

 

これも悪い花の撮り方の例ですね。

被写体の花が強調されていますが、左の方に枯れた花が映ってしまっています。

 

綺麗な写真を撮ろうとしているのに、汚いものが映ってしまっては

全てが台なしになってしまいます。

 

 

これが良い花の撮り方の例です。

何を映したいのかハッキリしており、背景はピンぼけしているので、

被写体がより強調される形となっています。

 

 

これは悪くない花の撮り方なのですが、

一点だけ邪魔なものが入ってしまっています。

 

花を撮っているとよくある事なのですが、

虫が黒い点として入ってしまっているのです。

画竜点睛を欠く、とはこの事です。

 

 

これは逆光を逆に利用した、良い花の撮り方の例です。

被写体だけ、という潔さがあり、

植物本来の強さと花の気高さを強調させています。

また、僅かに見えるフレアが良いアクセントになっています。

 

ただ花を撮るだけでは、本当に綺麗な写真とは言えません。

上達する花の撮り方として、あらかじめタイトル考えてから花を撮ると、

自然と上手く撮れるようになるでしょう。