様々な写真の撮り方がありますが、その中でも

トップクラスの難易度を誇るのが流し撮りです。
流し撮りとは、背景は動いているように見えるのに、

被写体は動いていないように見えるように撮る、撮影技術の一つです。

分かりやすい例が、こちらです。

背景は流れるように動いてピンぼけしているのに対し、

被写体である車は止まっているかのようにハッキリと写し出されています。

 

これが、流し撮りです。

 

難しいとされているのは、いくつか理由があります。

 

一つは、シャッターチャンスが極端に短い事。

 

５０～６０キロで走ってくる車とすれ違う瞬間にしか、

チャンスはないのです。

 

その為、フレームアウトが頻発し、

プロのカメラマンでも失敗する事が多いです。

 

もう一つは、カメラのシャッタースピードが足りていないと、

どう頑張っても上手く撮影出来ない事にあります。

 

高速に動く被写体を流し撮りするには、それに見合った

シャッタースピードがないと、このようにピンぼけしてしまうのです。

 

５０キロで走る車を出来るからといって、

１００キロで走る電車を出来る、というワケではないのです。

 

では、どうしても１００キロで走る電車を流し撮りしたい時はどうするか？

 

シャッタースピードは、カメラの性能に依存します。

つまり、流し撮り用にシャッタースピードが早いカメラを買う必要があるのです。

 

技術だけではなく、金銭面も求められる。

これが、流し撮りの難易度を上げている理由です。

 

しかし、その難易度の高さに見合った、ダイナミックで

素晴らしい写真が撮れるのも事実です。

 

普通の写真を撮るのに飽きた方々は、一つの目標として

流し撮りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか？