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2011.08.10 一眼レフ☆ マニュアルモードで露出を使いこなす

一眼レフの上手な写真の撮り方を解説するメルマガ
フォトアドバイスの佐藤孝太郎です。
 

今回はメールサポートでいただいた
ご質問に回答させていただきます。
 

内容が少し高度かもしれませんが、
困ったときに使える方法ですので
操作だけでも一度試されると良いかと思います。
 

【ご質問】
 

夕方の海と棚田を撮影してきました。
 

最近、「*」ボタンを押して露出を固定してから
アングルを移動して撮影する方法を覚えたのですが、
三脚に固定した状態だと、思うように「*」が使えません。
 

ボタンを押して角度を決める前に、「*」機能が無効になります。
 

 

【ご回答】
 

ここでいう「*」ボタンというのは、
AEロック機能のことです。
 

AEロック機能については、こちらの記事で
説明していますので参考にしてください。
http://photo-advice.jp/wp/blog/439.html
 

 

通常、カメラは風景を見て自動で露出を合わせます。
 

しかし夕方の海と棚田のように、
逆光や強い日差しの撮影など、
明るさの差が大きい被写体では、
カメラ任せではうまくいかないことがあります。
 

そのようなとき、露出を狙った場所に合わせて、
カメラの向きを変えても勝手に露出が変わらない
ようにする方法がAEロックです。
 

AEロックは固定できる時間に限りがあります。
 

手持ち撮影でカメラの向きを簡単に変えられる
場合はよいのですが、三脚を使った場合、
ご指摘の通りAEロック中に設定が
戻ってしまうことがあります。
 

そのような場合、マニュアルモードを
試してみることをおすすめします。
 

まず、狙った場所に露出を合わせます。
 

例えば棚田を狙って「*」を押して、
棚田に露出を合わせたときの
絞り値、シャッタースピード、ISO感度を
覚えておきます。
 

絞り優先で絞りを固定しておいた方が
よいでしょう、
 

具体例として、
 

絞り F8、シャッタースピード 1/400、ISO感度 400
 

だったとします。
 

次にマニュアルモードに切り替えて、
先ほど覚えておいたISO感度、絞り値、
シャッタースピードに設定します。
 

絞り F8、シャッタースピード 1/400、ISO感度 400
 

マニュアルモードは絞り値とシャッタースピードを
固定するので、露出が変わることはありません。
 

こうすることで、自分で設定を変えるまで、
AEロックよりずっと長い時間露出を固定する
ことができます。
 

露出を変えたいときは、表現を決める絞り値を
そのままにして、シャッタースピードを変更することで
露出を変えることができます。
 

例えば、
 

絞り F8、シャッタースピード 1/400、ISO感度 400
 

↓ 明るくしたい
 

絞り F8、シャッタースピード 1/100、ISO感度 400
 

 

絞り F8、シャッタースピード 1/400、ISO感度 400
 

↓ 暗くしたい
 

絞り F8、シャッタースピード 1/800、ISO感度 400
 

 

普段はあまりなじみの無いマニュアルモードですが、
露出の概念をちゃんと理解していれば、
このように困ったシーンでも対応することができます。
 

ありがとうございました。


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