ご質問
逆光で遠景を撮ろうとするとAFが効かなくなり、MFに切り替えて撮っています。
例えば雲だけを撮る場合、撮影時も、撮影後もはたしてピントが合っているのか
判断に困る写真がかなりあります。
こうした状況で適切にピントを合わせる方法はあるのでしょうか?
例えば地平線や山並みにいったんピントを合わせてからレンズを雲に向けるなど…
「ピントリングの無限遠∞は”あそび”がある」と、講義動画でおっしゃられていました。
確かにピントリングを遠景側まで目一杯回してしまうと雲がボケます。
これは月とかもっと遠いものを撮るときに使うのでしょうか?
またピントが甘い原因はピンボケではなく、手ブレかもしれないと思うのですが、
両者の見分けは付くのでしょうか?
例えば次の写真は、等倍表示するとピンボケしていると指摘された写真です。
自分的には鼻の辺りにピントが合っているように見えます。
人物や動物は、目に合っていないとピンボケということなのでしょうか?
カメラは明暗差でピントを合わせる
カメラのピント合わせの仕組みは明暗差を利用しています。
明るい部分と影の部分の明暗差が大きければ
オートフォーカスは素早く合わせられますが、
雲のように明暗差の少ない被写体だとオートフォーカスが迷うことがよくあります。
レンズの無限遠∞マークは正確じゃない?
レンズのピントには無限遠∞マークがあります。
遠くの街並み、山々、空(雲)、はたまた月や太陽の宇宙も
すべてピントの位置は無限遠∞です。
ただし、レンズの∞マークは正しい無限遠とは限りませんのでご注意ください。
マニュアルフォーカス専用レンズだと無限遠∞のマークと実際の無限遠の
ピント位置が一致するレンズはありますが、
オートフォーカスのレンズは”あそび”があるので
無限遠∞のマークはお飾りのように考えておくと良いでしょう。
遠方の合わせやすいところでピントを合わせる
つまり、空の雲にピントを合わにくい時には、山の稜線等に合わせるとよいでしょう。
どちらも無限遠∞と考えられるので、山でも空でもピントは問題ありません。
もちろん月も山々や空と同じ無限遠∞のピント位置で大丈夫です。
撮影後に拡大表示してピントを確認するとよいですね。
ブレを観察するとブレの種類を見分けられる
ピンボケと手ブレの見分け方に関しまして。
違いが微妙で見分けられないこともありますが、パソコンで拡大表示してみて、
上下左右(主に上下)にズレを見つけられれば手ブレ、
全体にピントが甘ければピンボケです。
シャッタースピードとも関係が深く、シャッタースピードが遅めだと
手ブレの方が多くなりますね。
ブレには被写体がブレる被写体ブレもありますが、
被写体ブレは左右のブレが多いので、ブレの方向で
ある程度は判断できます。
動物を被写体にする場合、ピントの基本は目です。
今回は鼻にピントが合っていますが、目にピントが合っていないとピンボケと判定されますね。
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