一眼レフの上手な写真の撮り方を解説するメルマガ
フォトアドバイスの佐藤孝太郎です。
AFロックとAEロックを
使いこなしていますか?
しばしば、AEロックとAFロック
についてご質問をいただきます。
【ご質問】
質問なのですが、AFロックとAEロックは同じですよね。
いまいち理解がまだできていません。
【回答】
まずAFロックに関して説明させていただきます。
AFロックとは狙ったところにピントを合わせて、
そのまま維持することです。
構図を決めた時、ピントを合わせたい場所と
AFの測距点が必ず一致するとは限りません。
むしろ先にピントを合わせてから
構図を決める撮影方法の方が理にかなっています。
具体的には半押しでピントを合わせた後に、
シャッターボタンを半押しの状態でキープすることです。
キープしたままカメラの向きを変えて、
構図を決める順序になります。
よく似た用語としてAEロックがあります。
こちらは狙った所に露出を合わせて、
そのまま固定することです。
たとえば人物撮影の場合、逆光などで
露出を決めるのが難しいことがあります。
そのようなとき、カメラで自分の手の甲を覗いて
AEロックボタンを押します。
すると、自分の手の甲(つまり肌色)に
最適な露出が得られ、その状態を保持します。
次に、狙った被写体に向けてシャッターを押すことで
肌色に最適な露出で撮影することができます。
屋外で短時間の間に撮影を済ませる
ブライダルカメラマンがよく使っている手法です。
AEロックは通常カメラに専用ボタンが割り当てられています。
「*」のようなボタンが多いです。
詳細はマニュアルをご覧ください、他のボタンに割り当てを
変更することもできることがあります。
以下、実践テクニックです。
AEロックとAFロックの組み合わせについて
ポートレートを例にして説明させていただきます。
屋外にて逆光の人物を撮影する場合、
顔が暗くなったり露出を調整するのが難しい
ことがあります。
ライティング機材を使って、じっくりと撮影できる
ときはよいのですが、結婚式カメラマンのように
短時間で撮影しないといけない人がよく使うテクニックです。
1. 絞り優先モードで絞りとISO感度を設定します。
2. 自分の手の甲にカメラを向けて、「AEロック」を押します。
この時点で、シャッタースピードが固定されます。
この後カメラを日陰や太陽に向けても
シャッタースピードは変わりません。
常に手の甲が最適に写るよう露出制御されます。
3. ピントを(例えば、人物の目)合わせて、シャッターボタンを
半押しのままキープします。
4. カメラの向きを少し変えて、構図を決めてからシャッターを押しきります。
AFロックもAEロックも言葉で理解するのは
むずかしいかもしれませんが、実際に操作してみると
意外と簡単にマスターできますので
ぜひ身につけることをお勧めします。
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