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2012.02.20 一眼レフ☆撮影素子の大きさについて

一眼レフの上手な写真の撮り方を解説するメルマガ
フォトアドバイスの佐藤孝太郎です。
 

今回はメールサポートをご利用の方からいただいた
ご質問の回答をご紹介します。
 

【ご質問】
 

コンパクトデジタルカメラでよく目にする
撮像素子の型式に以下のような表記が
されていますよね。
 

4/3型、2/3型、1/1.63型、1/1.7型、1/2.3型。
 

一方、一眼カメラなどは縦横何mmと表記されており、
フルサイズであったりAPSCであったりといった
規格があるようですね。
 

でも上記のコンパクトカメラの表記が
異なっているのは何故なんでしょうか。
 

また全て対角線長のインチを意味しているんでしょうか。
 

 

【ご回答】
 

映像センサーの大きさはいろいろあるので、
非常にややこしいですね。
 

ご指摘の様に、コンパクトデジカメの表記は
?な部分が多いですね。
 

以下、順を追ってご説明します。
 

◇ 35mmフルサイズ
 

36x24mm
これはフィルムと同じサイズなのでわかりやすいですね。
35mmフィルムと同サイズなのでフルサイズと呼ばれています。
ちなみに35mmとはフィルムの幅の長さです。
フィルムの場合のネガなどの枠まで含めた長さですので、
枠が不用なデジタルカメラでは、もうピンとこない表記ですね。
 

35mmフルサイズは
高画質
ボカシを利用しやすい
高感度に強いカメラがある。(NikonD3やD700)
カメラ、交換レンズは高価で重く大きくなります。
 

 

◇ APS
 

フィルムカメラのAPS規格に近いサイズなので、
こう呼ばれるようになりました。
デジタル映像センサーのAPSは、正確なmmxmmと
いうものが決まっていないので、
メーカーや同じメーカーでも機種により違ったりしてます。
 

APSには、APS-HやAPS-Cがあります。
 

 

◇ APS-H
 

フィルム時代のAPSのHサイズに近いサイズ
Canon EOS-1D初代~MarkIVまでに採用された、28.7×19.1mm、
MarkIIIからは27.9×18.6mmの映像センサーです。
フルサイズより小さく、APS-Cより大きいです。
2012年製造完了でEOS-1DXとしてフルサイズに移行します。
 

 

◇ APS-C
 

現在、主流のサイズですが前記に通り、
フィルムカメラのAPS-C規格に近いサイズというだけで、
各社、機種により若干サイズが違います。
23.6×15.8mm Nikon D300, D300S
23.6×15.6mm – Nikon D7000,D5100
23.4×15.6mm – Sony α550, α33, NEX-5, NEX-3
23.7×15.7mm – Pentax K-5
22.3×14.9mm – Canon EOS 7D, EOS 50D, Kiss X3, X4, X5
 

一眼レフではCanonだけ若干小さいので、
レンズ画角のフルサイズ演算の時に1.6倍になります。
他は1.5倍です。
 

 

次からが分かりにくサイズですが、◯/◯型(インチ)と
表記されていますが、実際にインチの◯/◯ではありません。
1インチ=2.54 センチメートル
 

これらはビデオの映像管(の長さ)が
作り出していたイメージサイズでした。
 

デジタルカメラになりCCDやCMPSセンサーに
移り変わりましたが、この映像管の
イメージサイズそのまま規格サイズとして
現在も使われています。
 

だからややこしいのです。
 

 

主にミラーレス
 

◇ 4/3型
 

フォーサーズと呼ばれる、オリンパスと
コダックが提唱したサイズです。
約17.3mm×13mm
オリンパスのPENやパナソニックがこのサイズです。
 

◇ CXフォーマット
Nikon-1
13.2×8.8mm
 

 

コンデジに使用されている下記はもうややこしすぎるので、
小指の爪の半分くらいのセンサーサイズと覚えておいて下さい。
 

2/3型
8.8×6.6mm
 

1/1.8型
7.2×5.3mm
 

1/2型
6.4×4.8
 

1/2.3型
5.9×4.4
 

1/2.5型
5.6×4.2
 

1/2.7型
5.4×4.0mm
 

 

一般に映像センサーは寸法が大きいほど
1画素あたりの面積に余裕がありますので綺麗に写ります。
 

コンデジの1/2型などから比べればAPS-Cは
かなり面積が大きいですね。
これだけでも画質の差は出ます。
 

又、大きいセンサー、特にフルサイズはボカしを生かしやすい、
高感度(高ISO)のカメラを設計製造しやすいというのあります。
 

ただし映像センサーが小さいほど小型軽量にできるのも事実ですので、
オリンパスのフォーサーズなどは高画質にも適度の大きさで、
カメラもミラーレスにする事で小型に出来ますね。
 

又、一眼レフ(ミラーレスも)では、映像センサーが小さい方が、
同じ焦点距離のレンズを使用した場合画角が大きくなりますので、
望遠は有利になります。
 

例えばNikonの場合、フルサイズ100mmがAPS-Cでは150mm相当
(100mmは変わらないので150mm相当です)になります。
スポーツや野鳥などで超望遠が必要な場合は有利ですね。
 


よろしくお願いします。

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