メールサポートでいただいたご質問を紹介します。
【ご質問】
プロも含めカメラマンの多くが、
川や海でモデルさんを私服のまま
水に浸かったり、水に浮かんだ状態で
撮っています。
好き嫌いではなく、単純に
「なぜこういう写真を撮るのだろう?」
と見る度に思います。
作品と言われればそうなのですが、
普段から目にするので、
意図や狙いを教えて頂ければと思います。
【回答】
よくモデルを水に入れる張本人の
フォトアドバイス メールサポート担当
中村カメラマンの作例をまじえて回答します。
結論からお答えすると、
・写真に動きが出る
・非日常感を演出できる
の2つが挙げられます。
【写真に動きが出る】
ダイナミックな写真と言われますが、
写真に動きの要素を取り入れると
観た人の印象が良くなります。
特に人物撮影では、
ただ立っているだけの写真では面白くないので、
ポーズや表情で変化、動きを表現しています。
また背景として、
何もない砂浜を単純に入れるのではなく、
波だっている水面を画面に多く入れることで
背景で動きを表現することもできます。
【非日常感を演出する】
もう一つの理由は、
普段の衣装を着たまま水に入るという
非日常感の表現意図です。
水着で海に入っても
当たり前としか認識しませんよね。
実際の画像で比較すると、
陸で撮った写真
水に入った写真
陸で撮ると地面が重く感じますが、
水に入ったカットの方が、
動きと非日常感が出ると思いませんか?
また、水の動きに着目すると
さらに動きを演出することができます。
こちらの写真をご覧ください。
波の向きとモデルのポーズで
左から右への流れが生み出されます。
海面の流れと画面の傾きで
右から左への流れを感じます。
もちろん、
陸で撮るのが悪いわけではありませんし
水に入ることはモデルの負担にもなります。
これからの季節、水に濡れると風邪をひいてしまいます。
撮影者とモデルが楽しんで一緒に撮れることが
大事ですので、無理はしないでくださいね(笑)
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