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2012.01.12 一眼レフ☆ 月の撮影テクニック

一眼レフの上手な写真の撮り方を解説するメルマガ
フォトアドバイスの佐藤孝太郎です。
 

今回はメールサポートでいただいた
ご質問の回答を紹介します。
 

【ご質問】
 

昨日、仕事帰りに見た半月が綺麗だったのと、
近くに木星が有ったので早速カメラに
70-200mmのレンズを付け、
初めて三脚に固定し撮影したのですが
上手くいきません。
 

Avモードではシャッタースピードが遅く、
月が眩しく全体に白くなり、
Tvモードでシャッタースピードを
変えながら撮ったのですが、
これだというものが無く、
またAFでもMFでもピントが
シャープでは無い様な気がします。
 

それと、薄い緑色と薄い青色の
月が移りこんでいます、
 

ただ良い点は、ライブビュー撮影で
10倍にした時、木星の衛星まで見えたことでした。
 

星の撮影が好きになりそうです、
上手く撮影するコツをご教授ください。
 

長くなりましたが、宜しくお願いいたします。
 

 

【ご回答】
 

実は月というのは、とても明るいのです。
 

太陽が反射しているのですから、
月そのものの露出は昼とあまり変わりません。
 

 

しかし、回りが暗いので、
カメラの露出計が暗いと判断して
明るく撮ろうと調整するために、
自動露出で撮った月の写真は
オーバーになるのです。
 

したがって、カメラが露出を決める
AVもTVも月の撮影には適していません。
 

この場合もマニュアル露出(M)で撮影すれば、月は綺麗に撮れます。
月だけなら意外と明るいのでシャッター速度も1/125くらいで写ります。
手持ちでも写りますが、望遠での撮影ですので
三脚使用が望ましいです。
(星だけですと三脚は絶対条件です。)
 

ケーブルレリーズ(リモートコード)、
もしくはリモコンもあった方が良いですね。
月の場合、ISO100でも125/1でF8とかF11くらいでも写ります。
露出の目安はウサギ模様が見えるくらいが良いでしょう。
1枚撮影してみてモニターチェックで調整してみて下さい。
ウサギ模様が見えれば適正で、
暗ければ絞りを開けるかシャッター速度を下げる
明るくてとんでいれば、絞るかシャッター速度を上げて下さい。
あとはトリミングすると良いでしょう。
 

星の撮影は、三脚につけてなるべく明るいレンズを装着します。
(月夜は月が明るいので写りにくい条件になる場合があります)
 

30秒などのスローシャッター又はバルブ(B)モードにして
数分とかの露出にして下さい。
 

ISOは400くらい以上でも良いです。(月より上げた方が良い)
空気の環境にもよります。(都会は暗く、山中では写りやすくなります)
シャッターを開けた時間だけ、星の周遊運動が流れるように写ります。
 

あとピントは無限大ですが、大気の状況にかなり左右されます。
空気の層があるので、あまく見える場合もあります。
ライブビューでしたら、それで合わせた1番良い状態で良いと思いますよ。
 

 

今夜あたりから数日間は、満月に近い状態ですので
月のテスト撮影出来ますね。
 

12月10日には皆既月食(満月)がありますので、是非写してみて下さい。
(皆既月食ですが月は欠けず赤くなる様です。
ウサギ模様は見えない可能性もあります。)
 

露出も上記、満月よりは暗くなるので、
マニュアル露出で試し撮り後にモニターチェックで調整してみて下さい。
 

皆既月食なので1/125では暗いと思います。
(予想1/30くらいでしょうか?大気の状態もあるし、
これは月食になってみないと分りません。調整しながら撮影して下さい)
 

よろしくお願いします。

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