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2011.12.25 一眼レフ☆ 金環日食の撮影テクニック

一眼レフの上手な写真の撮り方を解説するメルマガ
フォトアドバイスの佐藤孝太郎です。
 

今回はメールサポートでいただいた
ご質問の回答を紹介します。
 

【ご質問】
 

いつもメール配信ありがとうごさいます。
勉強になります。
 

今回の月食は残念ながらどうしても
外せない用事があり撮影できませんでした(涙)。
 

が、今日の新聞にも載ってましたが、
来年の5月21日は金環日食(25年ぶり?)らしく、
そちらの撮影方法などもなにかコツがあれば
教えていただければ・・と、思います。
 

よろしくお願いします!
 

 

月食撮影テクニックの記事はこちら

http://ameblo.jp/photoadvice/entry-11106459303.html
 

 

【ご回答】
 

2012年5月21日は、
太陽がリング状になる金環日食ですね。
 

皆既日食とは違い真っ暗にはならずに、
曇りくらいの明るさだそうです。
 

太平洋側のかなり広範囲で観測する事ができ、
日本海側、他の地域でも部分日食は観測できるそうですね。
 

東京では午前7時32~34分ころが食の最大です。
ですので、5月の午前中の太陽になりますね。
 

日本国内ではおっしゃる通り25年ぶり、
首都圏ではなんと173年ぶりらしいです。
 

これを聞いただけで、ワクワクしてきますね。
 

太陽が欠け始めるのが6時10分過ぎ
(東に行く程10分程度遅くなっていきます。)
 

金環時の角度が、鹿児島では約25度の角度(7時22分)、
大阪は約30度(7時29分)、東京は約30度(7時34分)です。
 

では、撮影テクニックの説明です。
フレーミングの違いで、2つの撮り方を説明します。
 

 

1
 

一つの画面の中に連続させて(多重露光)で、
食の進んで行く姿を順々にとるもの。
 

これだと、太陽の移動を考慮してスペースを考えながら、
等間隔でシャッターの切れるインターバルタイマーの
使用が便利でしょう。
 

レンズは広角や、標準など(望遠でも中望遠程度)などで、
空を広く空けて撮らねばなりません。
太陽の動きも計算しておかないとなりませんね。
 

一度アングルを決めてしまえば、その後はアングルを
確認しなくても良い方法ではあります。
 

この撮り方ですと、空だけでなく、
何か地上の風景などもアングルに入れられます。
 

先日の皆既月食では、スカイツリーと
多重露出の月食が新聞に出ていました。
 

 

2
 

もう一つの撮り方は、食の進みを一つ一つ撮っていく方法。
こちらは望遠で追いかけて撮っていく方法です。
 

たぶん、ほとんどの方はこちらで撮る?でしょうね。
太陽の動きは意外と速いので、望遠だとすぐアングルから
それてしまいます。
 

 

先日の月食も大変な思いをされた方が多いと思います。
 

日食撮影の注意点をお話しします。
 

太陽の撮影は、ご存知のとおり危険です。
 

レンズを通しているので、黒紙が燃えてしまう
理科の実験のアレと同じ状態です。
 

また、太陽を直接目で見ると、
最悪の場合失明の危険が伴います。
 

かならず、必要な機材を準備してから
撮影に挑んで下さいね。
 

 

日食撮影には専用のフィルターが販売されています。
 

Kenko 日食撮影用フィルター 76X76 PRO ND100000
Kenko 日食撮影用フィルター 100X100 PRO ND100000
 

ケンコー・トキナー ケンコー 角型フィルター用アクセサリー
マルチホルダー 100mm(76mm)幅用 が必要です。
角形でサイズの違いです。
レンズにより大きさを決めて下さい。
 

アマゾンで pro ND100000 の価格をチェックする

http://amzn.to/w2TMew
 

 

又ケンコーではND400というフィルターがあります。
これを2枚重ねても使用できます。
 

今後の使い道としては、ND400のほうが
汎用性があると思います。
 

アマゾンで ND400 の価格をチェックする

http://amzn.to/uzTcrw
 

 

どちらも太陽の光を減光させるもので、
これをレンズに装着して撮影します。
 

さらに、問題は撮影者ご自身の目です。
 

カメラ用のこれらフィルターは紫外線は通してしまうので
自分も紫外線から目を守るために、ビクセンという
メーカーから日食観測グラスが発売されています。

http://amzn.to/uSmZt8
 

 

別途、サングラスも用意された方が良いです。
ツバ付きの帽子もあれば良いでしょう。
 

基本はライブビューでアングルを決めます、
 

ライブビュー中はカメラのイメージセンサーが、
あの理科の実験と同じ状態になります。
 

メーカーも強い光が入ることを想定して設計していますが、
強烈な光は繊細な素子に回復不可能なダメージを
与えることがあります。
 

※長時間、ライブビューで太陽を追い続けない方がよいでしょう。
 

 

もし、ファインダーを覗かなければならない場合、
サングラスをかけ、プレビューボタンで絞り絞り込み、
0,5秒以下で、しかも太陽の芯を直接見ずに覗いて下さい。
(これは緊急用、太陽撮影に慣れていない方はあまりやらないで下さい)
 

紫外線が危険なので、基本は覗かず
ライブビューで短時間で確認です!!
 

露出は絞り優先オートで撮れると思いますが、
なるべく絞り込み、あとは露出補正を液晶確認後にして下さい。
日食は太陽じたいが発光体なので、写りやすいです。
 

ISOも100で大丈夫でしょう。
WBはオートでなく昼光(晴天)で
 

日食観測グラスは太陽以外が見えませんので、
カメラの操作中はサングラス+ツバ付きの帽子が必要です。
 

晴れると良いですね。

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