メールサポートでいただいたご質問を紹介します。
【ご質問】
先日メルマガでライブビューを使った
星空撮影時のピント合わせを拝見しました。
年のせいかライブビューにしても、
ピントの合い具合がよく解りません。
昼間に遠景でAFさせ、目盛りを確認したら
∞(無限遠)の根元辺りだったので、
夜間時も ここにMFでセットして撮影しました。
写真をお送りしますので、
コメントを頂けますか?
∞目盛について、何故∞位置より先に
ピントが回るのでしょうか?
また闇夜ではあてずっぽうで撮影し、
撮った画面を見ながら狙い場所を何回か調整しました。
効率のよい方法があれば教えてください。
【回答】
写真拝見しました。
等倍まで拡大表示などしてみましたが、
ピントは大丈夫そうですね。
厳密に見ると若干甘いかもしれません、
三脚のブレなどの影響も考えられます。
まずピント目盛の無限遠について解説します。
(無限大ではなく無限遠と言います)
これはカメラから十分離れた距離の
被写体に対してピントが合う状態です。
この無限遠の目盛は、
ハッキリ言ってあてになりません。
ピントリングに余裕を持たせていることと、
実際の無限遠の位置は
レンズの個体差や使用環境で
ズレていることが大半です。
またオートフォーカス全盛の時代なので
ピント目盛そのものが意味がないことも
挙げられます。
ではどうやって遠方の被写体にピントを
バシッと合わせるかというと・・・
最も簡単な方法は、ご質問のように
オートフォーカスを使うことです。
十分遠方の夜景や灯を捉えて
オートフォーカスで合わせてしまうか、
昼間など明るいうちに合わせます。
いずれにしろ、
ズームリングとピントリングが動かないように
テープでしっかりと固定する必要があります。
もう一つの方法は、
星そのものにピントを合わせる方法です。
目の衰えでライブビューの画像が
見えにくいと思いますが、
拡大表示をしてルーペを使うと
まずまず追い込めるはずです。
※ 6月から開講する、
※ 写真実践講座 ~星空撮影~では
※ 星のピント合わせをかなり丁寧に
※ 解説しています。ご検討くださいね。
ファインダーの見やすさを改善する方法として、
マグニファイヤーというアクセサリがあります。
Canon マグニファイヤー MG-EF
http://amzn.to/1S0SiOH
Nikon マグニファイヤー DG-2
http://amzn.to/1UVyK47
ファインダーを拡大して見えるので、
目の衰えを感じている方や、
マクロ撮影などピントを合わせにくい
被写体で使われることがあります。
ただ星空撮影の場合、
ファインダーがより暗くなるので
かえって捉えにくいことがあります。
そこまでピントをしっかり合わせても
三脚がしっかりしていないと
写真がブレてしまいます。
特に、今回の撮影のように
スローシャッターを切る場合は
レリーズを使ってミラーアップで撮る
など細心の注意を払ってくださいね。
暗闇で構図を決めるには
試し撮りで構図を調整する方法が
結局のところ早いです。
試し撮り本番と同じスローシャッターだと
1枚を撮るのに時間がかかってしまいます。
試し撮りではISO感度を目一杯上げて
少しでもシャッタースピードを早くすると
効率よく構図を決めることができます。
また、試し撮りではノイズリダクションを
オフにしておくことで、より効率が上がります。
いいね!して最新記事を受け取る
この記事を友達に教える
全国の生徒さんが撮った日本のうつくしい「今」を見る