一眼レフの上手な写真の撮り方を解説するメルマガ
フォトアドバイスの佐藤孝太郎です。
今回は、タイ洪水被害とオリンパスショックの
その後をお伝えします。
タイの洪水被害はついに首都バンコクまで
浸水が広がってきました。
昨日のTVニュースで、バンコク北部にある
ドンムアン国際空港が浸水の被害に遭っていました。
この空港は私も何度か利用したことがあるので、
出発ロビーのフロアに避難者用のテントが
並ぶ様子を複雑な気持ちで観ていました。
また、ついにカメラの生産遅延が現実になってしまいました。
ソニー、α65、NEX7など販売延期、発売未定へ
↓
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201110/11-138/index.html
ニコン、アユタヤのカメラ生産拠点が高さ2mまで
浸水し操業を停止。製品供給に支障が発生
↓
http://www.nikon.co.jp/news/2011/1021_01_j.htm
ソニー NEX7はミラーレス機初の中級機種という
位置づけで発表時から大きな注目を集めていました。
ニコンのアユタヤ工場はD3100など入門機を生産しています。
ニコンの新型ミラーレスNikon1は別工場で
生産しているそうなので、こちらの影響は少ないそうです。
いずれにしても、クリスマス&年末商戦に向けて
在庫を積み上げないといけない時期です。
入門機は膨大な数をさばけるので利益源となっています。
各社の収益に間違いなく影響が出る模様です。
オリンパスの社長解任劇は前回お伝えしました。
注目はその解任に至った背景です。
私は赤字のカメラ事業の撤退に関する想いのすれ違いかと
想像していました。しかし、実態はもっと深いようです。
簡単にまとめを記しておきます。
まとめ(オリンパスショック)
オリンパス 売上-連結9,808億 従業員数-連結36,503人
・2007年
ジャイラス(英医療機器メーカー)売上500億円
↑2000億円で買収
その際「AXES」と「AXAM」という英ケイマン諸島の
2社にアドバイザリー報酬として700億円支払う
「AXAM」は3ヶ月後に消滅(登記抹消)
・2008年
アルティス(資源リサイクル)売上2億
ヒューマラボ(化粧品・健康食品販売)売上9億円
ニューズシェフ(電子レンジ調理容器製造)売上6億円
(3社とも同一住所)
↑計734億円で買収
井坂公認会計事務所(井坂公認会計士)が
第三者機関として買収額を公正と判断
・2011年
4月 マイケル・ウッドフォード、グループ会社社長がオリンパス社長に就任
7月 社長、雑誌月刊FACTAの告発記事を見て初めて
上記2つの事実を知り、不振に思い独自にPwC(4大監査)に調査を依頼する
10月 多くの問題点が報告されたため社長は菊川会長及び副社長に
書簡で引責辞任を促すもその三日後解任される
10月14日の社長解任で数々の問題が明るみになり
14日→21日で株価は2482円→1200円台に
日本のマスコミはオリンパスがスポンサーということもあり、
報道を控えているかもしれませんね。
オリンパスの優秀な技術者の士気に影響しないか心配です。
とはいえ、技術者は目先の課題解決になって、以外と
会社の状況には関心が無い人が多いのですけどね。。
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