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2011.10.14 一眼レフ☆ なぜストロボのシャッター速度は固定なの?

一眼レフの上手な写真の撮り方を解説するメルマガ
フォトアドバイスの佐藤孝太郎です。
 

前回お話ししたストロボについて、
もう少し奥の深い内容をお話しします。
 

これを知っておくと写真が格段に見違える
訳ではないのですが。。。
 

カメラってこんな複雑なことを
やっているんだなあ、
 

と感じていただけると嬉しく思います。
 

 

前回の記事で、ストロボ使用時には
シャッタースピードが1/60等に固定される
理由をお話しました。
 

そのメカニズムを説明します。
 

ここで、シャッターの仕組みについて
補足しておきます。
 

シャッタースピード1/1000というと、
シャッターが完全に閉じられた真っ黒状態から、
突然シャッター全開に開いて、
1/1000秒後に再びシャッターが閉じられる
イメージがあると思います。
 

 

実は違います。
 

 

機種によって若干差がありますが、、
シャッターユニットは
およそ、1/60秒で作動します。
 

 

たとえば1/1000秒で撮影する場合、
シャッターが実際に1/1000秒で動作するのではなく、
シャッターに隙間(スリット)が作られて、
このスリットが移動するのです。
 

1/2000秒の高速シャッターを切る時には、
スリットが32分の1の広さに狭まります。
そして、シャッターそのものは1/125秒で動くのです。
 

言い換えると、カーテンを開ける人(先幕)と、
カーテンを閉める人(後幕)が追いかけっこをして
カーテンの開いた隙間(スリット)を
走査させているイメージです。
 

この仕組みを、
フォーカルプレーンシャッターと呼びます。
 

ほとんどの一眼レフに使われている
シャッターの方式です。
 

 

さて、ストボロの発光時間はシャッタースピード
よりずっと早いことはお伝えしてきました。
 

シャッターのスリットが画面を1/125秒かけて
走っている最中に、一瞬だけストボロが光るのです。
 

すると、ストロボが発光したときにスリットが
走っていた場所にしかストロボの光が
当たらないことになります。
 

 

画面全体に均一にストロボの光を当てようと思ったら、
ほんの一瞬でもシャッターが全開している速度で
ストロボを発光しなくてはなりません。
 

それが1/60秒なのです。
 

 

次回は、高速同調(シンクロ)の仕組みについて、
お話しします。
 

 

【編集後記】
 

うれしいお便りがありました。
 

講座を受講された方が、
写真展を開催されるというので、紹介します。
 

——————
 

中国少数民族写真展
涼山彝族
 

10/25(水)~10/30(日)
 

練馬区立美術館 区民ギャラリー 一般展示室
西武池袋線「中村橋」下車:徒歩3分
 

10~18時(初日 13時~、最終日17時まで)
 

——————-
 

彝族(イゾク)は中国の少数民族の一つです。
雲南・四川などのの山岳地帯に居住しています。
 

色鮮やかな独特の衣装に身を包んだ姿は
「撮ってみたい」と思える被写体ですね。

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