メールサポートでいただいたご質問を紹介します。
【ご質問】
以前に東桂苑の外廊下の写真を見ていただき、
紅葉の色づきが完璧ならGood!
とのアドバイスをいただきました。
そこで今回、その写真を撮ってみました。
文句なしに綺麗ですし、
PHOTODAYSでも
大変に評判の良い写真なのですが、
私自身としては実はウーンの部分があります。
というのも後ろの紅葉がきれいな分、
そちらに目が行ってしまい、
この写真で伝えたかった
「杉の一枚板の木目の美しさ」が
ぼけたかな、とも思えます。
今回はガラスに写りこんだ紅葉も綺麗だったので、
それも入れるために横構図にしました。
先生からみて、
この写真はやはり縦で撮っておくべきだったでしょうか?
撮影した身からすると思い入れがあって、
なかなか冷静な判断ができません。
アドバイスをいただければ幸いです。
【回答】
とても綺麗な作品ですね。
杉の一枚板の木目、背景の紅葉、
さらに窓への写りこみまで着目した
視点は
非常に良いと思います。
この作品の大きな魅力であり特徴である
紅葉に色づいた廊下の雰囲気も
とてもよく出ていますね。
主題は紅葉、そして廊下。
副題(隠し味)はガラスの反射。
これは良いです。
簡単に廊下の奥行き感を出すには
縦構図が便利ですが、
この作品は横構図ならしっかりと
奥行き感が表現されていますね。
軒先のバランスも上手くとれています。
一方で、縦構図に比べてわずかですが
無駄な部分が写りこんでしまっていますね。
前回の作品には無かった
画面向右下の構造物?が目立ってしまいます。
また、ガラスの反射角度に気を配った分、
画面右の灯篭の位置が中途半端になってしまったことが
縦構図と比べた時のマイナス部分に見えます。
縦と横を撮り比べて気づくことだったり、
全体から見ると些細なことかもしれませんが、
着眼点は素晴らしいので、
そのあたりを意識して、画面の隅々まで配慮して
フレームを決めると完成度が一段上がると思います。
このシチュエーションに関しまして、
画面右の構造物が入り込まず、
廊下の特徴が綺麗に出しやすいので、
縦構図の方がバランスは良いのかもしれません。
せっかくよい時期によい場所へ出かけて
素晴らしい景色に出会えたのですから、
縦横含めてその場で思いつく限りの
工夫をしてみてくださいね。
いいね!して最新記事を受け取る
この記事を友達に教える
全国の生徒さんが撮った日本のうつくしい「今」を見る
いいね!して最新記事を受け取る
この記事を友達に教える
全国の生徒さんが撮った日本のうつくしい「今」を見る