メールサポートでいただいたご質問を紹介します。
【ご質問】
EOS 70Dを使っています。
屋内で子供を撮るときに
外付けストロボで撮影しています。
プログラムオートを使用していますが
シャッター速度が1/60に固定されるため、
被写体が動いたときに被写体ブレが
増えるので困っています。
被写体ブレを抑えるためには、
シャッター速度を1/60より
早くしなければと考えるのですが、
プログラムオート以外で
最適な設定方法があれば教えてください。
以前に、絞り優先モードを試しましたが、
肌色が不自然な色になってしまいました。
【回答】
外付けストロボを使うときは
モードダイヤルの設定がポイントです。
(キヤノン)
定常光とストロボの発光をどう制御するか?
がポイントで、なかなか悩ましいところですね。
初めて外付けストロボを使用される方には
ご質問いただいたようにプログラムオートを
おススメしています。
(オンラインヘルプ)
シャッタースピードが約1/60に固定され、
定常光や発光をそれほど気にしなくても
安定した写真を撮ることができます。
一方で、被写体や背景の明るさを工夫したり、
ご質問のようにシャッタースピード1/60だと
うまく撮れないシチュエーションでは
プログラムオートで対応できないことがあります。
そんなときはカメラの設定を変えると上手くいきます。
今回のケースでは、
モードダイヤルをプログラムオートから
シャッタースピード優先に変えてみましょう。
(Office R11)
そしてシャッタースピードを
お子さんが動いてもブレない
1/250程度に設定してください。
そうすれば、シャッタースピード1/250かつ
ストロボ発光でしっかり撮れるでしょう。
おそらく部屋の中の定常光は暗いので、
f値は開放になっていると思います。
被写体ブレの心配は減りますが、
被写界深度が浅くなるので
ピントの位置には注意してくださいね。
お子さんの場合、基本は目です。
ストロボの光が届きにくい場所が
暗くて気になる場合は、
ISO感度を上げるかシャッタースピードを
1/125程度に遅くしてみてください。
背景がより明るくなると思います。
このように、ストロボを当てつつ
ベースとなる定常光をどれだけ
取り込むのか?を考えながら
設定を変えるのがコツです。
最初は訳が分からないと思いますが、
色々試してみてくださいね。
最後に注意点です。
ストロボにはシンクロ速度があります。
当然ながら、
ストロボはカメラのシャッターが
開いている間に発光しないといけません。
カメラとストロボは別の機械なので、
お互いにタイミングを合わせる
(同調・シンクロ)必要があります。
カメラとストロボが十分タイミングを
合わせられるシャッタースピードの上限を
シンクロ速度と呼んでいます。
お使いのEOS70Dではシンクロ速度は1/250です。
1/250より速いシャッタースピードを使いたいときは
ハイスピードシンクロという特殊なモードになります。
キヤノンのサイトではわかりやすいアニメーションで
開設されています。
簡単に言うと、シャッターの開閉に合わせて
光を細く連続発光させて同調させる方式です。
通常の閃光発光と比べて、GN=最大光量が低下するので
離れた距離にストロボの発光が届かなくなるので
気を付ける必要があります。
このストロボ同調最高シャッター速度は
取扱説明書のにあるので一度ご覧ください。
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