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2015.12.18 室内撮りでのストロボの使い方とは

メールサポートでいただいたご質問を紹介します。

【ご質問】

EOS 70Dを使っています。

屋内で子供を撮るときに
外付けストロボで撮影しています。

プログラムオートを使用していますが
シャッター速度が1/60に固定されるため、
被写体が動いたときに被写体ブレが
増えるので困っています


被写体ブレを抑えるためには、
シャッター速度を1/60より
早くしなければと考えるのですが、

プログラムオート以外で
最適な設定方法があれば教えてください。

以前に、絞り優先モードを試しましたが、
肌色が不自然な色になってしまいました。


【回答】

外付けストロボを使うときは
モードダイヤルの設定がポイントです。

mode-dial
(キヤノン)

定常光とストロボの発光をどう制御するか?
がポイントで、なかなか悩ましいところですね。

初めて外付けストロボを使用される方には
ご質問いただいたようにプログラムオートを
おススメしています。

puroguramu
(オンラインヘルプ)

シャッタースピードが約1/60に固定され、
定常光や発光をそれほど気にしなくても
安定した写真を撮ることができます

一方で、被写体や背景の明るさを工夫したり、
ご質問のようにシャッタースピード1/60だと
うまく撮れないシチュエーションでは
プログラムオートで対応できないことがあります。

そんなときはカメラの設定を変えると上手くいきます。

今回のケースでは、
モードダイヤルをプログラムオートから
シャッタースピード優先に変えてみましょう。

TV
(Office R11)

そしてシャッタースピードを
お子さんが動いてもブレない
1/250程度に設定してください。

そうすれば、シャッタースピード1/250かつ
ストロボ発光でしっかり撮れるでしょう。

おそらく部屋の中の定常光は暗いので、
f値は開放になっていると思います。

被写体ブレの心配は減りますが、
被写界深度が浅くなるので
ピントの位置には注意してくださいね。

お子さんの場合、基本は目です。

ストロボの光が届きにくい場所が
暗くて気になる場合は、
ISO感度を上げるかシャッタースピードを
1/125程度に遅くしてみてください。
背景がより明るくなると思います。

このように、ストロボを当てつつ
ベースとなる定常光をどれだけ
取り込むのか?
を考えながら
設定を変えるのがコツです。

最初は訳が分からないと思いますが、
色々試してみてくださいね。

最後に注意点です。

ストロボにはシンクロ速度があります。

当然ながら、
ストロボはカメラのシャッターが
開いている間に発光しないといけません。

カメラとストロボは別の機械なので、
お互いにタイミングを合わせる
(同調・シンクロ)必要があります。

カメラとストロボが十分タイミングを
合わせられるシャッタースピードの上限を
シンクロ速度と呼んでいます。

お使いのEOS70Dではシンクロ速度は1/250です。

1/250より速いシャッタースピードを使いたいときは
ハイスピードシンクロという特殊なモードになります。

キヤノンのサイトではわかりやすいアニメーションで
開設されています。

簡単に言うと、シャッターの開閉に合わせて
光を細く連続発光させて同調させる方式です。

通常の閃光発光と比べて、GN=最大光量が低下するので
離れた距離にストロボの発光が届かなくなるので
気を付ける必要があります。

このストロボ同調最高シャッター速度は
取扱説明書のにあるので一度ご覧ください。

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