一眼レフの上手な写真の撮り方を解説するメルマガ
フォトアドバイスの佐藤孝太郎です。
今回はメールサポートでいただいた
ご質問の回答を紹介します。
【ご質問】
毎日暑い日が続いています。
お陰様で、町ではお祭りが盛んで被写体に困りません。
処で今日は「ノイズ」について教えて下さい。
お祭りの写真がノイズがひどくて気に入りません。
ノイズとは何で、どうして発生するのですか?
「夜景の時」出るのは分かっていますが、
ではどうしたら出ないようにできますか?
【ご回答】
大変興味深いご質問ありがとうございます。
お祭りのように暗くてもシャッタースピードを
下げられないシチュエーションでは、
高いISO感度を使わざるを得ません。
そうした場合に、ザラザラとしたノイズに
悩まされることがしばしばあります。
そもそも、ノイズとは規則性の無い
ランダムな乱れという風に解釈されています。
デジタルカメラの写真では、
特に高いISO感度時で、絵がザラザラする
感じとして認識されます。
では、このザラザラの原因とISO感度との
関係について説明させていただきます。
ノイズは何も無いところから発生する事は
ありません、かならず発生源があります。
デジタルカメラの場合、ノイズの発生箇所は
主に撮像素子です。
撮像素子で光を電気信号に変換しますが、
この信号はアナログという信号です。
アナログ信号は、撮像素子の中もしくは
撮像素子から出たらすぐにデジタル信号に
変換されます。
ちなみに、カメラのスペックで、
「14bit」とか記載しているのは、
このデジタル信号が14bit = 2の14乗 = 16384階調
で表現されているのです。
先月、日本のテレビ放送がアナログからデジタルに
移行しました。デジタル放送を見て、
「ノイズが少なくてキレイ」と感じられたのでは
ないでしょうか?
その通りで、アナログ信号はノイズという外乱に
影響されやすく、デジタル信号はノイズに影響されない
という特徴があります。
話が長くなりましたが、つまりノイズは
アナログ信号の撮像素子で発生しているのです。
撮像素子を分解すると、
1. 光をアナログ信号に変える部分
2. アナログ信号を増幅する部分
に分けることができます。
このどちらでもノイズが発生します。
1. 光をアナログ信号に変える部分
で発生するノイズは、
1-1. 光ショットノイズ
1-2. 暗電子書とノイズ
の2つに分けられます。
つまり、デジタルカメラのノイズというのは、
1-1. 光ショットノイズ
1-2. 暗電子書とノイズ
2. アナログ信号を増幅する部分のノイズ
の3つに分類されます。
少し長くなりましたので、
続きは次回にお送りします。
次回は少しマニアックなお話になるかもしれません・・
大丈夫かなぁ。。
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