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2011.07.14 一眼レフ☆ マイクロフォーサーズってなに?

一眼レフの上手な写真の撮り方を解説するメルマガ
フォトアドバイスの佐藤孝太郎です。
 

今回はメールサポートのご質問への
回答を紹介します。
 

【ご質問】
 

いつも新しい情報をいただき、
参考にしています。
 

「マイクロフォーサーズ」とはなんですか?
 

 

【ご回答】
 

メールありがとうございます。
 

フォトアドバイス通信は記事の新鮮さを
重要視していますので、
 

「マイクロフォーサーズ」等の用語説明が
省略されることがあります、失礼いたしました。
 

改めて、マイクロフォーサーズについて
説明いたします。
 

マイクロフォーサーズは、DX、APS-C、フルサイズと同じく、
「カメラのレンズから撮像素子までの規格」です。
 

具体的には、撮像素子のサイズが違います。
 

基準となるのは、従来の35mmフィルムです。
 

35mmフィルムと同じサイズの撮像素子を
「フルサイズ」と呼んでいます。
 

35mmフィルムに対して、面積比で
x1/1.5に縮小した撮像素子をDX、
x1/1.6に縮小した撮像素子をAPS-C、
x1/2に縮小した撮像素子をフォーサーズ、マイクロフォーサーズ
と呼んでいます。
 

なぜこれだけの規格が乱立するかというと、
1. コスト
2. カメラとレンズのサイズ
に幅を持たせるためです。
 

撮像素子はシリコンウェハで製造されます。
シリコンウェハ1枚あたりの製造単価が決まっているので、
撮像素子を小さくして、できるだけたくさんの撮像素子を
詰め込んだ方がコスト的に有利です。
 

コストは撮像素子だけで決まらないので、
ラインナップなどいろいろな要因を含んでいますが、
フルサイズとそれ以外のカメラ価格を比べると、
一目瞭然です。
 

また、撮像素子が小さいと、レンズを含めた
カメラシステムをトータルで小さく設計できます。
ユーザーに小さくて軽いカメラを提供したいときは、
小さい撮像素子を使った方が有利です。
 

最近発表されたPentax Qが良い例ですね。
 

では撮像素子は小さいほどコンパクトなカメラを
作れるので有利では?と思えますが。
 

a. 高感度性能
b. ボケ味
 

の点で不利になります。
 

撮像素子のサイズが小さいと、1画素あたりの面積が
小さくなるので、感度が下がってしまいます。
これはISO感度の上限というカメラ仕様に表れます。
 

【参考記事】
 

本当にフルサイズ機はAPS-Cやマイクロフォーサーズより
優れているのか?買い替えるメリットは?
 


http://photo-advice.jp/wp/blog/450.html
 

また、撮像素子のサイズが小さくなると、
同じ焦点距離のレンズで同じ距離にある被写体を
撮影したときに、35mmフィルムと比べて大きく写ります。
 

これは撮像素子が小さいので、レンズを通った光の
”中央部分を切り出す”ためです。
 

したがって、35mmフィルムに比べて焦点距離の短い
レンズを多用することになります。焦点距離が短いと、
被写界深度が深くなります。
結果、ボケ味が少ない写真になります。
 

マイクロフォーサーズは元々フォーサーズという
規格でオリンパスとコダックが提唱していました。
当時はデジタル一眼レフの黎明期でした。
 

ところが、シェアの低下、より小型化の要望などで
フォーサーズを若干変更したマイクロフォーサーズが
2008年に提唱されました。
 

マイクロフォーサーズは最初からミラーレスを前提に
設計されているので、マイクロフォーサーズ規格の
カメラは自動的にミラーレス機になります。
 

マイクロフォーサーズに一眼の生き残りをかけた
パナソニックとオリンパスの奮闘で、
ミラーレス市場を開拓したという経緯があります。
 

よろしくお願いいたします。

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