一眼レフの上手な写真の撮り方を解説するメルマガ
フォトアドバイスの佐藤孝太郎です。
今回はメールサポートのご回答を
紹介します。
【ご質問】
ブログチェックして参考にしています。
今度、蛍を撮りに行こうと思っています。
光っている成虫や幻想的な光の軌跡を撮ってみたいです。
どうすれば上手く撮れるかよろしくお願いします。
【ご回答】
蛍の撮影方法ですね。
蛍の撮影は、非常に暗い場所で、
わずかに光る光の追跡をとらえないといけません。
したがって、
長秒露光&三脚の使用が必須です。
◇ 準備
カメラはシャッタースピードが調整できる一眼レフなら
なんでも構いません。レンズは画角を自由に調整できる
ズームレンズが便利だと思います。
撮影モードはマニュアルモードまたはバルブが基本です。
◇ 止まっている蛍を撮る
止まっている蛍の撮影は、マニュアルモードを使います。
絞りを絞り開放付近に設定して、
シャッタースピードを秒単位で調整します。
暗すぎる場面ではカメラの自動露出はあてにできないので、
露出をカメラに任せると、適切な明るさになりません。
また、露出補正で調整しようとしても、
通常の調整範囲 EV±2 では不足します。
写真の仕上がりを確認しながら、シャッタースピードを変えて
イメージに近い明るさになるよう調整してみてください。
◇ 飛び交う蛍を撮る
飛び交う蛍の光線を撮影する場合、
先ほどと同様にマニュアルモードで
絞りとシャッタースピードを設定します。
写真の明るさはもちろん、シャッタースピードを
変えると蛍の光の尾の長さも変わるので、
イメージに近い仕上がりになるように調整します。
背景が極端に暗いと、シャッタースピードを変えても
写真の明るさは変わらないことがあります。
その場合、蛍の光線の長さを目安にシャッタースピードを
決めてください。
最も美しい軌跡を描けるまでシャッタースピードや
撮影タイミングを変えながら、何度も挑戦する必要が
あるかと思います。
シャッタースピードをコントロールする手段として、
バルブ撮影があります。バルブ撮影はシャッター
を押し込んでいる時間でシャッタースピードを決める
撮影方法です。
入門機では搭載されていない機種もありますので、
ご注意ください。
蛍の軌跡を目で確認しながらシャッタースピードを
決められるので、バルブ撮影の方がやりすいかもしれません。
◇ その他
シャッターを押す手の振動がカメラに伝わると、
手ぶれの原因になります。
レリーズを用意しておくと安心です。
裏技として、明るいときの背景+蛍の軌跡×数十枚を
レタッチ合成する方法もあります。参考までに・・・
↓
http://hajime3776.fc2web.com/hotaru-satueihouhou2006.html
暗くて足下の悪い中での撮影です、
くれぐれもご注意くださいね。
【参考書籍】
蛍の里 ― 西川祐介写真集
西川 祐介
http://amzn.to/mmsv7c
蛍―light of a firefly
小原 玲
http://amzn.to/kgg8yf
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