一眼レフの上手な写真の撮り方を解説するメルマガ
フォトアドバイスの佐藤孝太郎です。
今回は、メールサポートのご質問を
紹介させていただきます。
【ご質問】
ライカのX1というカメラがありますよね。
見ているととても欲しくなるカメラです。
20万円位するんです。でも欲しくなりますよね?
なんででしょうか?
佐藤さんから見たライカは何が良くて何が良くない
んでしょうか?
ライカ X1
http://jp.leica-camera.com/photography/compact_cameras/x1/
【ご回答】
ライカの魅力を一言で表現するなら、
月並みな表現ですが・・・
「所有する喜び」
だと思います。
欠点は、ご存じのとおりコストパフォーマンスです。
最近は、フジのX100のように高級コンパクト路線を
打ち出すメーカーが増えてきました。
高級単焦点+APS-Cのコンセプトは他にありますが、
ライカというネームバリュー、そして選ばれた人しか
持つことを許されない価格、
「こだわりの1品」を存分に楽しむことができます。
もし、機能的な比較対象を挙げるとすると、
フジのX100、リコーのGRが考えられます。
ここまでは一般的な感情価値のお話です。
ライカの良さを感情価値以外で挙げると、
ボディです。
日本をはじめ、カメラメーカーは他社との競争のために
新しい技術とコストダウンに熱心に取り組みます。
顧客へのアピールは主に性能表の数値です。
一方で、ライカは性能表の数字に表れない、
操作感、存在感、質感を非常に大事にしています。
例えば、手にしたときの感触、シャッターを押したときの感触、
ファインダーを覗いたときの視界。。。
これらは数値やカタログで表現できません。
ご自身で実際に手にとって
試してみるのが一番かと思います。
実際に触ってみて、「違い」を魅力に感じるのなら、
ライカは価値のある商品です。
一方で、操作感に「違い」を感じない人もいます。
そうした人にはライカは高いだけのブランドカメラです。
また、ライカはレンズが魅力と語られます。
一昔前、レンズ設計が職人技だった時代は、
ライカレンズの独特な描写に魅力を感じた人がいました。
一方で、最近はコンピューターの性能が向上して、
光学シミュレーションでレンズの設計ができます。
したがって、ライカだけが素晴らしいレンズ設計力を
持っているわけではありません。
あとは、レンズのどの性能を重視するかです。
日本のメーカーはデジタル一眼レフの画素数向上に伴って、
レンズの解像度を重視する設計を行っています。
一方で、ライカはボケ味を重視する設計を行っています。
これも、どちらがいいとは言い切れません。
撮った絵を見て「違い」を感じるかどうかです。
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