一眼レフの上手な写真の撮り方を解説するメルマガ
フォトアドバイスの佐藤孝太郎です。
今回は、
「なぜいろいろな焦点距離のマクロレンズがあるのか?」
について説明させていただきます。
結論から言いますと、
焦点距離の違いは背景のボケ具合です。
前回のお話で、
マクロレンズの特徴は、最大撮影倍率が
0.5倍や1.0倍と一般的なレンズに比べて大きいこと
を述べました。
次に最大撮影倍率と焦点距離について見てみましょう。
以下の2本のマクロレンズを比較します。
・AF-S Micro 60mm F2.8
・AF-S Micro 105mm F2.8
いずれも、最大撮影倍率は1倍(等倍)です。
最大撮影倍率が同じということは、
どちらのレンズを使っても、
最も大きく写せるサイズは同じです。
例えば、3cmの虫をできるだけ大きく写そうとしたとき、
一見、焦点距離105mmの方が大きく写せそうですが、
最大撮影距離が同じなので、どちらのレンズも同じサイズになります。
違いは、被写体とカメラの距離です。
写せるサイズが同じということは、
105mmのレンズは、60mmのレンズに比べて被写体から
離れなければいけません。
二つのレンズでファインダーから見た目が同じ大きさになるよう
被写体からの距離を調整すると、
とうぜん焦点距離の長い100mmのレンズの方が
被写体からの距離が遠くなります。
被写体からの距離が遠いと言うことは、
被写界深度が浅くなるので、より背景をボカした
写真を撮ることが出来ます。
マクロレンズの楽しみはボケ味ですので、
焦点距離の長い105mmの方が良いように思えます。
しかし、実際の撮影では被写体からの距離が
離れすぎるとかえって撮影が難しくなることがあります。
APS-Cに装着する場合は、60~100mmが使いやすいと思います。
いかがでしょうか?
写真を交えた具体的な説明は、以下のサイトがわかりやすいと思います。
↓
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/special/20100326_356429.html
【参考に各社のマクロレンズを揃えました】
Canon EF-s 60mm F2.8 Macro
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Nikon AF-S Micro 60mm F2.8G ED
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SONY 50mm F2.8 Macro SAL50M28
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PENTAX D FA MACRO 100mmF2.8 WR
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OLYMPUS ZUIKO DIGITAL 35mm F3.5 Macro
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Panasonic デジタル一眼カメラ マイクロフォーサーズ 交換レンズ H-ES045
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TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO 1:1
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よろしくお願いいたします。
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