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2011.05.26 一眼レフ☆マクロレンズの選び方と使い方(1)

一眼レフの上手な写真の撮り方を解説するメルマガ
フォトアドバイスの佐藤孝太郎です。
 

マクロレンズを使いこなしていますか?
 

マクロレンズは接写ができるレンズというのは
すでにご存じだと思います。
 

では、
 

「なぜ近くのものが撮れるのか?」
「なぜいろいろな焦点距離のマクロレンズがあるのか?」
 

という疑問にお答えしようと思います。
 

マクロレンズを理解するキーワードは、
撮影倍率です。
 

これは、
 

「撮像素子上の像の大きさ÷被写体の大きさ」
 

で決まります。
 

例えば、3cmの虫にカメラを向けたとき、
撮像素子上に1.5cmの大きさで投影されていれば
撮影倍率は0.5倍になります。
 

ここで、レンズを3cmの虫にどんどん近づけると、
やがてピントが合わなくなります。
 

これは光学的な制約によるもので、
ピントが合う範囲で最も被写体に近づいたときの
撮影倍率を最大撮影倍率といいます。
 

通常、最大撮影倍率は1倍より小さくなっています。
 

いくつかレンズを並べて比較すると・・・
 

ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6 最大撮影倍率 0.24倍
ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 最大撮影倍率 0.38倍
ZUIKO DIGITAL ED 150mm F2.0 最大撮影倍率 0.26倍
ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 Macro 最大撮影倍率 1.0倍 ←

 

このように、マクロレンズの最大撮影倍率は
他のレンズに比べて大きい事がわかります。
 

最大撮影倍率が大きいということは、
それだけ被写体に近づけてもピントが合うので、
「接写ができる」ということになります。
 

特に明確な定義はありませんが、
最大倍率が0.5倍を超えるレンズを
マクロレンズと呼んでいます。
 

ちなみに、ニコンでは設計倍率が等倍未満の製品を「マイクロレンズ」、
設計倍率が等倍を超える製品を「マクロレンズ」として区別しています。
 

次回、焦点距離の違うマクロレンズの使いこなしについて
紹介させていただきます。
 

【参考書籍】
 

デジタルカメラマガジン 2011年 05月号
特集「しあわせのマクロレンズ入門」
 

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