一眼レフの上手な写真の撮り方を解説するメルマガ
フォトアドバイスの佐藤孝太郎です。
組写真という言葉をご存じでしょうか?
組写真とは、一つのテーマについて
複数の写真で表現する技法のことです。
たとえば、こちらの作品がわかりやすいと思います。
↓
http://japanweddingphotojournalism.com/kako/201009/201009monde.html
結婚式に臨む父親というテーマで複数の写真を
並べています。
一枚一枚が異なるストーリーをイメージさせる写真ですが、
父親像という一貫したテーマがあります。
知らないうちに「複数の写真から共通点、差異を見つけ出して
意味を持たせる作業」をしてまったのではないでしょうか?
このように、複数の写真を組み合わせるのは
非常に効果的な表現方法です。
(ちなみに、1枚の写真で表現する方法を「単写真」といいます)
身近な組写真の例として、先ほど紹介した
結婚式のアルバムが挙げられます。
祭壇で誓いを交わす新郎新婦の写真だけでなく、
結婚指輪のクローズアップ写真などを
効果的に組み合わせて、その場の雰囲気を
表現しています。
組写真を作る上でのコツとして、
・まず、表現したいテーマを決める
・統一性を持たせる(色調、場所、時間など)
・なぜこの写真を組み合わせるかを意識する
などが挙げられますが、なかなか言葉で
説明するのは難しいです。
こちらのサイトでも詳しく説明されていますが、
「で、結局どうするの?」と考えてしまいます。
↓
http://www.asahi-net.or.jp/~sl7k-kwmr/c_viewpoint/vp5_high/vph100_multi.html
最もよい習得方法は、実際に観ることです。
写真集や写真展では、一つのテーマに基づいて
写真家が最も効果的な組み合わせを行います。
(中には単写真を羅列しただけということもありますが・・)
それらの組写真作品を観て、
「これらの組み合わせで何を伝えたいのかな?」
「なぜ、この写真を組み合わせたのかな?」
と繰り返し考えることで、着実に力がついていきます。
例えばこちらの写真集。
↓
「うたたね」川内倫子
http://os7.biz/u/VSKYr
もちろん、組写真を構成する1枚1枚を確実に撮りきる
撮影技術が必要なことは言うまでもありません。
もし、撮影は一通りマスターされているのに
今の写真に行き詰まりを感じていらっしゃる
ようであれば、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
最近では簡単に写真アルバムを作るサービスがありますので、
「5月の空」とか「孫が来た一日」とかテーマを決めて
アルバムを作ってみるとおもしろいでしょう。
↓
富士フイルム フォトブック
http://f-photobook.jp/
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