一眼レフの上手な写真の撮り方を解説するメルマガ
フォトアドバイスの佐藤孝太郎です。
今回はPLフィルターを少し詳しく説明します。
最初に、”見ている”について注目してみます。
私たちが”見ている”のはほとんど反射光です。
太陽や蛍光灯から出た光が、目の前の被写体に当たって
いろんな方向へ反射します。その反射した光がたまたま
私たちの目に入って”見える”のです。
つまり、カメラで写すという作業も
「光の反射」現象が基本です。
ここで、光源から出て反射する光には、
2つの種類があることを知っておいてください。
具体的には、「S偏光」と「P偏光」と呼びます。
偏光?よくわからない・・
と思われるかもしれませんが、
あまり深く考えずに、田中さんと山田さんの二人が
一緒にやってくるくらいに考えてくださいね(笑)。
※ 実際には、光とは電界と磁界の相互作用が起こす横波で、
※ 光の進行方向に対して電界の振幅方向が垂直になります。
※ 反射面に対して鉛直方向をS偏光、平行方向をP偏光と呼びます。
普段はこのS偏光とP偏光を見分けることはできないので、
日常生活では意識することはありません。
でも身近な例として液晶テレビや3Dに利用されています。
光の偏光を使いこなすには偏光板というフィルターが必要です。
これは薄い遮光幕に細かなスリットがたくさん入っているものです。
この偏光板に光をあてると、先ほどの例で
田中さんだけ、山田さんだけを通過させることができます。
さらに、この偏光板を回転させると通過する人を
田中さん⇔山田さんで入れ替えることができます。
さて光の反射にはある特徴があります。
光源から出た光には田中さんと山田さんがいるのですが、
反射した後の光には山田さんが消えて、田中さんしか
いないことがあります。
山田さんが消えてしまう具合は、
光源→被写体→カメラの角度に依存します。
※ P偏光の反射率が角度依存を持ちます。P偏光の反射率が
※ 0になる角度をブルースター角といいます。
※ なんかかっこいいですね
ここで先ほどの偏光板を使って田中を通過させないように
構えると、反射してきた光には田中さんしかいないので、
フィルターを通る光は全くなくなります。
つまり、「反射光だけをカットすることができます」
このようにPLフィルターの原理がわかると、
前回のメールでお伝えした
「反射光をカットする最適条件」が自然と理解できます。
もっと勉強したいなら
↓
http://www.gen.t-kougei.ac.jp/physics/Virtual-LW/11/index.html
PLフィルターの値段を知りたいなら
↓
http://os7.biz/u/LQ39u
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