一眼レフの上手な写真の撮り方を解説するメルマガ
フォトアドバイスの佐藤孝太郎です。
今回はPLフィルターについてお話しします。
PLフィルターは空や葉の色を鮮やかに写したり、
水面の乱反射やショーウィンドウの写り込みを
抑えるために使われます。
撮影例はこちら
↓
http://www.asahi-net.or.jp/~gg9m-knst/digicame/c1400l/pl/index2.html
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さて、このPLフィルターですが意外と
「なぜ、空の色が鮮やかになるのか?」
をちゃんと理解している人が少ないように思えます。
そのため、「PLフィルターを使っているのに
効果が出ない」と悩まれるかたがいらっしゃいます。
2回にわたって、簡単バージョンと詳細バージョンで
説明させていただきたいと思います。
今回は簡単バージョンです。
まずPLフィルターの目的は、
”反射光をカットする”ことです。
空気中には水蒸気が漂っています。
水蒸気は太陽の光を乱反射するので、
空は白っぽく見えます。
この乱反射された光だけをカットすると、
空本来の青だけを写すことができます。
水面の反射も同様に、水面に当たって反射する
光だけをカットすることで、水面の写り込みを
抑えて水の底まで写すことができます。
注意点として、PLフィルターをつけるとどんな条件でも
反射光をカットできるわけではありません。
反射光をカットする最適条件があります。
一つ目は光源(太陽など)と被写体を結ぶ直線上に
カメラを構えるのではなく、少し斜め方向から
カメラを向けることです。
つまり、完全な逆光と順光では効果が少なくなります。
二つ目はPLフィルターの向きです。
PLフィルターはレンズに装着したあと、
クルクル手で回せるようになっています。
このクルクルの向きで反射光のカット効果が変わります。
実際にファインダーをのぞきながらPLフィルターを
クルクル回すと、空の色が暗くなったり元に戻ったり
する様子がわかります。
PLフィルターの使い方をまとめます。
被写体に対して光源(太陽)がサイドから当たる位置に
カメラを構える、ファインダーをのぞきながら
PLフィルターをクルクル回して最も効果が得られる
向きを探す。
こうすることで、自在に鮮やかな空や水面を
撮影することができます。
次回は、光の原理に基づいてPLフィルターの効果を
説明させていただきます。
高校物理程度の少し難しい用語が出てきますが、
わかりやすく解釈しますので、ぜひ読んでくださいね。
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