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2015.04.10 JPEGとRAW現像でホワイトバランスの色が違う

フォトアドバイスの佐藤です。

今回はメールサポートでいただいた
ご質問の回答を紹介します。

他の方の質疑応答は大変勉強になるので
ぜひじっくりと読み込んで下さいね。
【ご質問】

カメラのホワイトバランスを晴天にして
JPEG保存した画像と、RAW保存してから
RAW現像でホワイトバランスを晴天にした
画像を比べると、少し色が違います。

これはなぜでしょうか?
【回答】

カメラの色についてお話しします。

撮像素子は被写体の光の像を電気信号に変えますが、
実は3色しか情報を持っていません。

たとえば、
1000万画素のカメラなら、光の3原色である

・赤:250万画素
・緑:500万画素
・青:250万画素

に画素が区分けされていて、
それぞれが担当する色の情報を保存します。

緑の画素数が多いのは、
人間の眼が緑に相当する光の波長を
より強く感じるからです。

【雑学】
人間の眼は555nmをピークとする山型の
感度曲線を持っています

これらの、
赤:緑:青の3色からデジタル処理で
被写体の色を再現します。

そのときの調整具合がホワイトバランスです。
このデジタル処理を担当するのは、

JPEG保存 … カメラの画像エンジン
RAW現像 … 現像ソフト(メーカー純正 or サードパーティ)

です。
ご質問の、同じホワイトバランス設定でも
JPEG保存とRAW現像で色味が違うのは、

カメラの画像エンジンと
RAW現像ソフトの処理の違いです。

RAW現像ソフトとして定番のLightRoomは
Adobe社の考え方でホワイトバランスの色味を決めています。

カメラメーカーが考えるJPEGの色とは
完全に一致しないのは当然です。

また、

カメラメーカー純正のRAW現像ソフトを使っても、
ソフトのバージョンで色味が変わることがあります。

カメラのファームウェアに比べて
ソフトのバージョンアップ頻度の方が早いこと。

世代が進むにつれて、より美しい処理に進化するので
同じメーカーでも違いが生じることがあります。
「RAW保存しておくと、将来もっと美しい画像に変身する」
というのは、このあたりですね。
いずれにしろ、大事なことは
自分の好みの色を再現することです。

RAW現像なら何度も試行錯誤しながら自分の好みに
近づけられるメリットがありますね。

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