一眼レフの上手な写真の撮り方を解説するメルマガ
フォトアドバイスの佐藤孝太郎です。
今回は、メールサポートでいただいた
ご質問への回答を紹介します。
【ご質問】
同じ条件下でも
モード設定によってSSとF値が全然違います。
おまかせ SS 1/40 F値 3.5
プログラム SS 1/200 F値 6.3
絞り優先 SS 1/100 F値9
SS優先 SS 4 F値22
これだけ違うとどれを使っていいかわかりません。
【回答】
DVDでも説明していますように、
カメラはシャッタースピードと絞りで
光の量をコントロールします。
まず、カメラは被写体をみて、
被写体の明るさを測定します。
これはどの撮影モードでも同じです。
ちなみに、カメラが測定した被写体の明るさを
撮影者が意図的に微調整するのが露出補正です。
次に、カメラが測定した被写体の明るさに合わせて、
F値とシャッタースピード(SS)を設定します。
被写体が明るければ、F値を絞る & SSを早く
被写体が暗ければ、F値を開ける & SSを遅く
します。
このとき、F値とSSという2つのパラメーターが
あることに注意してください。
設定するパラメーターが2つあるということは、
F値とSSのどちらかを先に決めないと、
もう一方が決まらないのです。
モード設定を4つ挙げられたなかで、
「おまかせ」と「プログラム」は
カメラが勝手に2つのパラメーターを
こんなものかな、と決めてしまいます。
たいてい、SSがおよそ1/60~1/200になるよう
F値を変えるパターンが多いです。
一方で、絞り優先はF値、SS優先はSS値を
撮影者が決めて(固定して)、
絞り優先ならSSを、SS優先ならF値を
カメラが計算して決定します。
> 絞り優先 SS1/100 F値9
ということは、F値9が固定されているので、
カメラがSS 1/100を決めました。
> SS優先 SS4 F値22
ということは、SS 4秒(長い!)が固定されているので、
カメラがF値22(暗い!)を決めました。
ちなみに、
カメラが計算したSSとF値をモード設定毎に眺めると、
モードによってカメラが測定した明るさが違うことに
気づきます。
理由として、知らないうちに測光方式の設定が
切り替わっている(スポット測光、評価測光など)、
カメラがモード設定によって微妙に光の測定方法を
変えていることが考えられます。
また、知らないうちにISO感度の設定が
固定値⇔オートで切り替わっていることもあります。
最後にモードの使いこなしです、
たいていは、絞り優先に設定して望ましいボケ具合
になるようF値を決め、カメラにSSを決めてもらいます。
SSが遅くなりすぎないことを確認してからシャッターを
押してください。
F値を決めるのが面倒な場合は、プログラムで大丈夫です。
このときも絞り優先同様に、SSが遅くなりすぎないよう
注意しましょう。
おまかせモードは不要なときに内蔵ストロボが
発光するのでおすすめできません。
前回、チャリティーフォトギャラリーを
紹介させていただきました。
ヨドバシカメラでもプロカメラマンの作品を
チャリティー販売しているようです。
↓
被災者支援チャリティー写真展
http://www.digitalcamera.jp/charity_photo/
いいね!して最新記事を受け取る
この記事を友達に教える
全国の生徒さんが撮った日本のうつくしい「今」を見る