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2015.01.22 ニコンで被写体が暗すぎますと表示されて撮れない

フォトアドバイスの佐藤です。

今回はメールサポートでいただいた
ご質問の回答を紹介します。

他の方の質疑応答は大変勉強になるので
ぜひじっくりと読み込んで下さいね。
【ご質問】

星景写真を撮ろうとしています。

・ニコン D5200 ダブルズームキット
・絞り優先
・ISO6400

「被写体が暗すぎます」というメッセージが出て
シャッターが切れないので撮れません。

モードダイヤルを「夜景ポートレート」にしても
同じように撮れません。

どうしてなのか、どうしたら撮れるのか教えください。
【回答】

「被写体が暗すぎます」のエラーは、

被写体が暗すぎて、
絞り、シャッター速度、ISO感度の
調整範囲を超えている

または

被写体が暗すぎて、オートフォーカスでは
ピントが合わせられない

という警告です。
星や夜景の撮影では、昼間に比べて
被写体の明るさが極端に暗くなります。

今回の設定では、絞り優先+ISO6400ですので、
絞りを開放にすれば、よほどのことがない限り
シャッターが切れると思われます。

まず、絞り値とシャッター速度を確認してみてください。
絞り値 = 開放、シャッター速度 = 10秒以下 なら
確実にシャッターは切れます。

もし、シャッター速度が極端に長くなるようであれば、
画面の一部に夜景の明かりを入れてみるか、
マニュアル露出で撮影してみてください。
露出が問題ないとすると、ピントの問題が考えられます。

一眼レフのオートフォーカスは
位相差方式と呼ばれ、カメラに内蔵された
オートフォーカス専用のセンサで
ピントのズレを検知します。

このとき、被写体が暗すぎると、
ピントのズレを正確に検知できなくなるので、
カメラが判断に迷って警告を出すために
撮れないということになります。
解決法は、マニュアルフォーカスを使うことです。
カメラのレンズに、「A/M」を選択するスイッチが
ありますので、これを「M」マニュアルに設定すると、
シャッターが切れるはずです。

いきなりマニュアルフォーカスでファインダーを
覗きながらピントを合わせるのは慣れが必要です。

まずはオートフォーカスで遠方の景色を使って
ピントを合わせてから、マニュアルフォーカスに
切り替えるとよいでしょう。
「被写体が暗すぎます」という警告では、
なにが原因かよくわからないので
戸惑ってしまいますよね。

こうしたときに、迅速に対応するためには、
カメラの仕組みをしっかりと
理解することが大事です。

一眼レフはどんどん簡単&お手軽になっていますが、
それに流されると、いざというときに手詰まりになったり、
応用が全くきかないという事態になりかねません。

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