フォトアドバイスの佐藤です。
今回はメールサポートでいただいた
ご質問の回答を紹介します。
他の方の質疑応答は大変勉強になるので
ぜひじっくりと読み込んで下さいね。
【ご質問】
玄関灯の写真を撮りました。
見た目より玄関灯がかなり白く写っていましたので、
露出を下げて撮ると、電球の形は撮れるようになりました。
http://photo-advice.jp/wp/wp-content/uploads/2015/01/DSC_01841.jpg
実際の電球は透明の電球なのですが、
透明感のある電球の写真を撮るには
どのような設定が良いのでしょうか?
【回答】
思った通りの写真が撮れない要因の一つ、
ダイナミックレンジですね。
ラティチュードとも言いますが、
カメラが撮れる明るさの範囲のことです。
人間の眼は、明暗の差がある程度あっても
明るいところと暗いところを同時に見て
認識することができます。
しかし、デジタルカメラが撮れる
明るさの範囲はずっと狭いので、
明るいところが白く飛んでしまう
暗いところが黒くつぶれてしまう
ということがしばしばおこります。
点灯した電灯 (明るい)と、
照らされた壁(暗い)の明暗の差は
カメラが撮れる明るさの範囲を
はるかに超えているので、
通常の露出補正では電球が白く
なってしまいます。
したがって、この写真は通常の状態なので、
失敗写真でもなんでもありません。
どうしても電球の透明感を出したい場合は、
マニュアル露出などで、思い切りアンダーに
撮るとよいでしょう。
今度は照らされた壁が暗くなって、
真っ暗な中に透明な電球が浮かぶ写真に
なると思います。
この電球の透明感と、
照らされた壁の両方を表現したい場合、
アンダーで撮った写真 ⇒ 透明感のある電球 + 暗い背景
通常で撮った写真 ⇒ 白く飛んだ電球 + 通常の背景
の2枚を別々に撮って、合成する方法があります。
それは、デジタルならではの合成の賛否や
好き嫌いは別として、撮りたいイメージを
伝えるための手段ですね。
広告写真などで使われる手法です。
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