フォトアドバイスの佐藤です。
今回はメールサポートでいただいた
ご質問の回答を紹介します。
他の方の質疑応答は大変勉強になるので
ぜひじっくりと読み込んで下さいね。
【ご質問】
Fujifilm Photo Salon で100人展を見ました。
(http://fujifilmsquare.jp/photosalon/tokyo/s12/141219012.html)
こんな写真がいつになったら撮れるようになるのだろう、
あるいは一生撮れないかもしれない、とうのが正直な感想です。
ところで100人中57人がペンタックスを
使用していましたのでびっくりしました。
ほとんどのプロカメラマンはCANONかNIKONを
使っているものと根拠もなく思っておりましたので意外でした。
ペンタックスはプロ好みなのでしょうか。
プロはカメラ選びをどのようにしているのでしょうか。
【回答】
該当ホームページの注意書きに以下のようにありますね。
「この写真展ではアマチュア風景写真家の皆様より、
銀塩フィルムで捉えた作品を募集いたしました。」
「高画質・高品質の銀塩プリントによる、
現代の風景写真を一望する大展示で」
つまり、この写真展は「銀塩フィルム」で
撮影された写真であることを認識した上で、
下記の回答をご覧ください。
まず、プロカメラマンのメーカーシェアについて。
詳細なデータは公開されていませんので
あくまで推測ですがプロカメラマンの9割以上は
ニコンかキヤノンを使用していると思われます。
プロ向けのサービスが充実していることや、
CanonかNikonを使用している方が、
発注元に対して説明がしやすく、
信頼を得やすいことが理由として挙げられます。
もちろん、これはプロカメラマンのお話で、
アマチュアユーザーが自分の好きなメーカーを
使うことは全く問題ありません。
これは「APS-Cまたはフルサイズ」の
デジタル一眼レフの場合です。
ニコンとキヤノンは、ユーザー数がダントツに多い
「APS-Cまたはフルサイズ」のカテゴリーに
強みを持っています。
一方で、世の中には様々なフィルムサイズに対応した
カメラがたくさんあります。
たとえば、フルサイズより大きいフィルムとして
プローニーフィルムという大きな面積の
中判カメラがあります。
35mフィルムと比較すると、フィルムの面積が
大きいので細密な描写が可能です。
デジタルカメラが普及する前、
風景写真家やハイアマチュアの方は
細密な描写が要求される風景撮りには、
この中判を使用していました。
デジタル技術の進化を経て、
風景写真も現在のD810程度の画素数があれば
中判は不要とう考え方もあります。
そこはカメラマン個々の考え方で、
好きなカメラを使いたいとうカメラ選択です。
この中判フィルムカメラを販売しているメーカーとして
マミヤ、ペンタックス、フジフィルム、ハッセルブラッド
などが挙げられますが、最近は生産終了が相次いでいます。
PENTAX 645 は、名機と評判があります。
つまり、
この写真展は「風景写真+銀塩フィルム限定」
ということから、
現在も中判カメラで風景を
撮り続けている方に絞り込まれ、
その結果、ペンタックスの比率が高くなったと考えられます。
ちなみに、この中判フィルムカメラが
発展したデジタルカメラとして
PENTAX645Dと新型のPENTAX645Zがあります。
PENTAX645Z
http://www.camera-pentax.jp/645z/
中判カメラは、35mmに比べて機動性に不利です。
これから風景写真を始めるのなら、
手ごろなAPS-Cで撮り始め、描写の違いに
気づくようになってから検討してもよいでしょう。
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全国の生徒さんが撮った日本のうつくしい「今」を見る