フォトアドバイスの佐藤です。
今回はメールサポートでいただいた
ご質問の回答を紹介します。
他の方の質疑応答は大変勉強になるので
ぜひじっくりと読み込んで下さいね。
【ご質問】
この頃写すごとにピントの甘さが気になっていました。
ピントの事を考えると気が重くなっています。
友人にその事をお話しすると
レンズの【後ピン】とか【前ピン】とかで
視点がずれる事もあるらしい・・・と助言。
カメラ店に行き、事情を話し調べていただきました。
「確かに少しずれてますね」とのことで
修理していただく事になりました。
そこで、おたずねですが、
今回は24-105のレンズだったんですが、
カメラ自体にも【後ピン】【前ピン】というズレは
起きる事もあり得ますでしょうか?
【回答】
一眼レフのオートフォーカスは
素早くピントを合わせるために
少々複雑な構造になっています。
ボケた像を見る
↓
ボケの量から、ピントのズレを計算する
↓
ピントのズレからレンズの駆動量を計算する
↓
レンズに駆動量を伝える
↓
レンズが動く
↓
ピントが合う
と、簡単に書くだけでもこれだけの作業を瞬時に行っています。
カメラとレンズは非常に精密な機械ですので、
必ず許容範囲内の個体差が生じます。
もし許容範囲外の個体差が見つかった場合は、
調整で許容範囲内に収められるようになっています。
特に、オートフォーカスは繊細で、
かつ目につきやすいところですね。
このピントのズレはレンズとカメラの相性とも言えます。
たとえば、
+2 の誤差を持ったレンズと
+3 の誤差を持ったカメラを組み合わせると
+5 の誤差が出ますが、
-2 の誤差を持ったカメラと組み合わせると
±0 になります。
では、ピントの甘さがどうしても気になる場合は
どうしたらいいでしょうか?
結論として、今回のようにちゃんと知識のある
カメラ屋に持っていくのがよいでしょう。
中級機以上のカメラでは、カメラボディの機能を使って、
自分でで誤差を調整できます。
5DマークⅢ
取扱説明書 P105-110
マイクロアジャスメント
キヤノンEOS7D
取扱説明書 P227
AFマイクロアジャスメント
キヤノン製品マニュアル ダウンロードページ
http://cweb.canon.jp/manual/eosd/
しかしながら、ピントを正しく測る準備と、
正しい見極めができないと、かえっておかしくなる
危険性があります。くれぐれも自己責任で。
不安な場合はメーカーのサポートに問い合わせてくださいね。
キヤノンサポート
http://cweb.canon.jp/e-support/index.html
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