フォトアドバイスの佐藤です。
今回はメールサポートでいただいた ご質問の回答を紹介します。
他の方の質疑応答は大変勉強になるので ぜひじっくりと読み込んで下さいね。
【ご質問】
DVDを購入してから、いろんなアドバイスを頂いておりますが、 どうも写真は、逆光で光をいかにうまくコントロールするかが 重要であるような気がしてきました。
DVDを何度も見ながら、これまでのアドバイスをもとに 最近料理の写真を見ていますが、かならずどこかに光が輝いていて 美味しさを視覚で表している感じです。
添付の鯛のお刺身のように、光の透過をうまく利用して、 新鮮さを表現していけば一段と美味しさを表現できると感じています。
http://photo-advice.jp/wp/wp-content/uploads/2014/08/Dsc_0549.jpg
よろしければ、ご指導をお願いします。
【ご回答】
おっしゃるとおり、 料理の撮影は柔らかい光質の逆光が適しています。 ”柔らかい光”がポイントです。
料理の種類、盛りつけ、器等の違いによって 逆光を補う正面やサイドの光を当てる事もあります。
例えば、立体的に高さのある料理や器 肉など黒く写るのを防ぐシーンが挙げられます。
添付のお写真は上手く撮られていますので、 気になる部分と改善点をそれぞれ書いておきますね。
光線の基本は良いので 刺身の上面の光沢(シズル感といいます)は良いです。 器の向きも流れがあり良いですね。
改善点は、
お刺身に厚みがあるので透過光にはなってなく 刺身下部の影というか濁りが気になります。 お刺身だけに、この濁りはおさえたい所ですね。
A4半分の大きさで構いませんので、 白か銀のボードをレフ板にして、 この暗い部分に光りを補うと良くなると思います。
またレモンが目立ちすぎなのでこの扱いが難しいですね。 レモンの位置の工夫もですが、光りがこのレモン主題に 当たってしまっているのかな? そこが改善点ですね。
【質問者の返信】
お刺身の件で、私の見当違いかもしれませんが、 影もしくは濁りについて追加質問させて頂きます。
私は、この黒くなっているのはお皿の色が お刺身を透過して見えていると思ったので、 あまり気にしませんでした。
しかし、人に見せる写真の場合はたしかに、 美味しさをスポイルしているんだと思いました。
そこで、改善策は示していただきましたが、 もしお皿の色が透過して見えているとした場合は、 どのような対処が良いでしょうか。
【ご回答】
確かに黒い皿の反射の影響はありますね。 Rの部分ですので可能性はあります。
添付の赤丸の部分がもう少し明るくなれば もっと良くなりますね。
http://photo-advice.jp/wp/wp-content/uploads/2014/08/aaa.png
お店撮るなら、名刺の裏程度の白さで構いませんので、 A4程度のレフ板で赤丸の部分に光を補うとよいでしょう。
生鮮物は小さなレフ版でも、少し光りを補えば より美味しそうに写ります。
メインの光線が逆光なのでレフ板には光が よく反射すると思います。
大事なのは濁ってるように見えなくする事です。
他には刺身の向きを少し上向きに変えて、 お皿の反射の角度を減らすという方法もありますね。
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