フォトアドバイスの佐藤です。
今回はメールサポートでいただいた
ご質問の回答を紹介します。
他の方の質疑応答は大変勉強になるので
ぜひじっくりと読み込んで下さいね。
【ご質問】
ニコンのカメラで
DXフォーマットとFXフォーマットの
センサーサイズがあります。
カタログではDX用レンズとFX用レンズに
別れていますが、FX用レンズを
DX用フォーマットのカメラに使用しても
影響がないのでしょうか?
また逆の場合も、宜しくお願いいたします。
【ご回答】
まず
DXフォーマットとFXフォーマットの違いについて
解説します。
ニコンのデジタル一眼は、レンズを通った
光を取り込む撮像素子の画素サイズにより、
DXフォーマットとFXフォーマットの2種類があります。
現在の上位機種D4x、D4、D800はFXフォーマット
D300 D90 D80 D60やそれ以外はDXフォーマットです。
FXフォーマットはDXフォーマットより
カメラもレンズも高価になります。
撮像素子の大きさが大きければ大きいほど
1画素あたりの受光量にも余裕があり、
写真の画質も上がります。
FXフォーマットの撮像素子サイズは約36.0×23.9mmで
35㎜フィルムの撮影面積と同等であるため
フルサイズモデルと呼ばれています。
一方、DXフォーマットの撮像素子のサイズは
約23.6×15.8㎜でFXフォーマットの半分以下の
大きさになっているため、FXフォーマットのカメラより
画角が狭く(大きく写るように)なります。
つまり、
FXはいわゆるフルサイズ、
昔の35mmフィルムサイズのセンサに
対応できるレンズですね。
DXは他社のAPS-Cに相当する、
一回り小さいサイズのセンサに
対応するレンズです。
大は小を兼ねるの言葉通り、
FX(大きいサイズ)に対応したレンズを
DX(小さいサイズ)のカメラで使った場合
問題なく使用できます。
写りに影響はありませんし
機能が制限される事もありません。
逆に、
DX(小さいサイズ)に対応したレンズを
FX(大きいサイズ)のカメラで使った場合
ファインダーの画面周辺部が暗くなる周辺減光がおきます。
これはDX対応レンズは扱えるイメージサイズを
あえて小さくすることで、レンズ全体の小型軽量化を
行っているためです。
したがって、特殊な用途を考えなければ
FXフォーマットボディ ⇒ FXレンズ
DXフォーマットボディ ⇒ FX、DXレンズ
となりますね。
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