フォトアドバイスの佐藤です。
今回はメールサポートでいただいた
ご質問の回答を紹介します。
他の方の質疑応答は大変勉強になるので
ぜひじっくりと読み込んで下さいね。
【ご質問】
この写真はマニュアルで撮ったもので、
f29、シャッタースピード1/1600、ISO800でした。
ISOが不必要に大きすぎたと感じています。
この太陽の写真では光芒が大きすぎて
太陽の丸さが見られません。
ここで質問ですが、
このような太陽を撮るとき光芒が前面に出ている写真は
失敗作というべきでしょうか。
それとも光芒はある程度は必要でしょうか。
いずれにせよ、この写真でも太陽の丸身がほしく思います。
絞りf29で撮ったのがこの事象の原因と考えています。
【ご回答】
たしかにISO800は不必要に高い感度ですね。
太陽が入った明るい状況なのでISO100でも十分です。
マニュアル露出で撮影されているとのことですが、
もしかするとISO感度がオートになっているのかもしれません。
マニュアル露出は朝日夕日のように、
徐々に明るさが変化する被写体について、
シャッタースピードで露出を変えられる
便利な撮り方ができます。
しかしながらISO感度を固定にしないと、
結局カメラがISO感度を変化させて
カメラが適正と感じる露出に合わせてしまいます。
マニュアル露出の練習段階では、
ISO感度を固定にすることをお忘れなく。
ご質問の光芒ですがこの作品の写り方は問題ありません。
ここまでハッキリ光芒が出たのは
ご指摘の通り、f29まで絞りを絞ったことが原因です。
光源の光芒は絞りを絞るほどクッキリと写ります。
太陽を入れた構図では光芒を積極的に
出したいケースが多いと思います。
もしここまで光芒を出したくなかったのであれば、
絞り値を開ける方向へ変更して、
何枚か試してみるとよいでしょう。
ちなみに、作品の光芒は6本ですよね。
これは使用したレンズの絞り羽根の数が
6枚だからです。
絞り羽根の枚数が偶数のレンズで撮影すると、
羽根の枚数の光芒の放射になります。
そして
絞り羽根の枚数が奇数のレンズで撮影すると、
羽根の枚数の「倍の」光芒の放射になります。
つまり
8枚絞り ⇒ 8本の光芒
7枚絞り ⇒ 14本の光芒
となります。
羽根枚数はレンズの仕様に表記されているので、
手持ちのレンズを一度ご覧いただくとよいでしょう。
この絞り羽根の枚数を使い分けると
この光芒の出方をコントロールできます。
光芒の数が少ないとシンプルな描写、
光芒の数が多いとギラギラした印象になります。
太陽を撮る時は、レンズの絞り羽根の枚数にも
気を配ると面白いですね。
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