フォトアドバイスの佐藤です。
ソニーから、最高ISO感度40万!の
ミラーレスカメラ 「α7S」が発表されました。
ソニー 海外発表
http://presscentre.sony.eu/content/detail.aspx?ReleaseID=9680&NewsAreaId=2
世界初のフルサイズミラーレス機
α7とα7Rの発表から半年で
また「あっ」驚く機種が出てきました。
(過去記事)「ソニーからα7、α7Rが発表」
http://photo-advice.jp/blog/3151.html
この「α7S」の最大の特徴は、画素数を抑えて
超高感度を実現させたことです。
ご存じの通り、カメラの撮像素子の大きさは
フルサイズ、APS-C、マイクロフォーサーズという
規格によって”ほぼ”同じサイズに決まっています。
この広さが決まった土地に、
どれだけ多くの画素を配置するか?
で撮像素子=カメラの性能が決定されます。
たくさんの画素を並べれば、解像度は向上しますが、
画素一つあたりの面積が狭くなるので、
取り込む光が減って感度が低下します。
例えばニコンD800のように、従来考えられなかった数の
画素を配置することで、高い解像度を実現させた機種があります。
撮像素子の解像度と感度はトレードオフの関係です。
これまでデジタル一眼レフの進化とは、
画素一つ一つの性能を上げて、
感度を落とさないようにしつつ画素数を上げる
ことでした。
「α7R」3,640万画素
「α7」2,430万画素
に対して、
「α7S」1,220万画素
なので、いかにα7Sが積極的に感度を
狙ってきたかがわかります。
ちなみに、フルサイズで1200万画素といえば、
2005年に発売された EOS 5D の約1280万画素
に相当します。
つまり、最先端の技術で9年間のカメラを作ったら
ISO感度が40万まで跳ね上がってしまったことになります。
そこには撮像素子の製造技術に加えて、
画像処理のデジタル技術革新も合わさっています。
今回の発表は、国際放送機器展「NAB Show」なので、
スチルカメラというより動画撮影用途をメインに考えています。
別の話題ですが、マイクロフォーサーズ陣営に
JVCケンウッドが参加します。
http://www.olympus.co.jp/jp/news/2014a/nr140407mfourthirdsj.jsp
マイクロフォーサーズマウント対応のカメラを
今後発売していくそうです。
4K時代の幕開けと共に、デジタル一眼レフと動画の世界が
ますますつながっていきそうですね。
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