フォトアドバイスの佐藤です。
今回はメールサポートでいただいた
ご質問の回答を紹介します。
他の方の質疑応答は大変勉強になるので
ぜひじっくりと読み込んで下さいね。
【ご質問】
窓のあるスタジオを借りてポートレート撮影をしたときに
モノブロックを利用しました。
撮影イメージは窓の光を白く飛ばす雰囲気です。
日中シンクロを試みたものの、 COMET TWINKLE-02と思われる
モノブロックの出力が1/8までしか絞れず、
窓の外光が思ったように明るくならずに苦労しました。
モノブロックはできるだけ離してますが、
スタジオ自体それほど広いスタジオではないため
限界があります。
もうちょっとスマートにストロボの光量を下げるには
どうしたらよいのでしょうか?
カポックの中のモノブロック出力をまた調整するが面倒だったのと、
1/200秒でも同期しているのでこのバランスで撮影しました。
シャッタースピードだけを1/100にすれば、
窓明かり側が1段分明るくなるというのは理解しているつもりです。
※ モノブロック … ジェネレータとヘッドが一体になったストロボ
※ カポック … 発泡スチロール製の簡易レフ板
【ご回答】
・カポックに反射(バウンス)させている
・モノブロックの出力は最低
・さらに出力を落としたい
という条件ですね。
モノブロックの光をディフューズすれば、
光も柔らかくなり一石二鳥です。
しかし、スタジオにディフューズするものが
あるかないかでも変わりますね。
できればディフューズ機材をご自身で持ち歩くと重宝します。
ディフューズできるものとして、
・トレーシングペーパー
・布のディフューザー
など半透明白乳の素材が使えます。
このディフューザーに、
ストロボ→カポックに反射(バウンス)→ディフューズ
して透過光で撮るとよいでしょう。
ディフューズすると、約1段分だけ落ちます。
モデル撮りに適したディフューザーとしては、
およそ幅90cm、長さがモデル身長分は必要なので
ロールのトレーシングペーパーが便利でしょう。
ヨドバシ、ビックなどの量販店なら売っていると思います。
堀内カメラ 撮影補助用品
http://www.horiuchi-color.co.jp/2009/10/post-53.html
ディフューザーはカポックに垂らして
貼ってしまうと使いやすいですね。
ですが、今回の状況に関しては、
これ以上ストロボの光量を下げるのは得策ではありません。
なぜなら、
露出値が 1/200 f4 なので
これ以上光量を落とすと問題が出ます。
屋内なので絞りを開けて背景をボカス必要はないですよね。
レンズ開放の収差も気になるので、絞り f4のストロボ出力は
ギリギリ下と思っていいですね。
で、窓を飛ばすには、お気づきのとおり
シャッター速度がポイントです。
ストロボ光量は閃光なので、シャッタースピードを
遅くしてもストロボによる明るさはほとんど変化しません。
一方で、窓の光の定常光はシャッタースピードを
落とした分だけ明るくなります。
もし1/100で撮れば、窓がより明るくなるので
撮りたいイメージに近づくでしょう。
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