フォトアドバイスの佐藤です。
レンズ設計はその昔、
熟練した設計者の経験と勘が重要でした。
歴史に残る名レンズはそうした経験値と
偶然の産物によるものと言われています。
最近はコンピューター技術の発達より、
複雑な光学計算が自動化されて、
より設計の品質が向上しました。
解像度、収差、ゴースト性能といった
レンズの基本特性については、
昔のレンズとは格段の差がついています。
そんなレンズ設計において、
ニコンが新しい設計手法を導入しています。
ニコンが考える“レンズの味”とは?
AF-S NIKKOR 58mm F1.4 Gの設計に見るレンズ計測装置「OPTIA」の活躍
↓
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/interview/20131108_621449.html
※ とてもよいインタビュー記事なので、そのまま紹介します
波面収差など専門用語がありますが、まとめると。
コンピューターと解析技術の向上で、
レンズ描写を正確にシミュレーションできるようになった
ということです。
たとえば、名玉と言われる昔のレンズを解析することで、
何がどれくらいの数値でレンズの味を出しているのか?
が一発でわかるようになりました。
また、そのレンズを使って実写したときに
ボケや周辺がどのように写るか?まで
コンピューター上で再現できるようになりました。
これは新しいレンズの設計段階で、
レンズの味を自在にコントロールして
設計できることを意味します。
ニコン風、ライカ風、カールツァイス風
といったボケ味を自在に調合した
面白いレンズがこれから登場するかもしれませんね。
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