フォトアドバイスの佐藤です。
今回はメールサポートでいただいた
ご質問の回答を紹介します。
他の方の質疑応答は大変勉強になるので
ぜひじっくりと読み込んで下さいね。
今回は少し難しい内容です。
中村カメラマンになったつもりで
質問者の悩みを考えてみてくださいね。
【ご質問】
今年の夏に屋外でポートレート撮影を行ったのですが、
日差しが強かったせいか普通に撮ると露出オーバーで
写真が白くなってしまいました。
しかも露出補正-5EVで絞りを7,8以上にしないと
まともに撮れませんでした。
露出補正-5EVなんて初めてやったので驚きでした。
最初暑さでカメラが壊れたのかと思いましたが
他のカメラマンも同様でした。
NDフィルターなどを使えば解決できたのでしょうか?
【ご回答】
ポートレートでNDフィルターを使用になるような事は
あまり無いと思います。
中村カメラマンの専門はポートレートですが、
長いカメラマン人生1度もありません。
もちろん真夏の炎天下で、もっと明るいレンズも使用しています。
<<その後のメールで質問者から回答をいただきました>>
この件に関して自分なりに原因を考えてみました。
4枚程見てみたのですが条件は
・一枚目:ISO:100 -1ev f/2.8 ss:1/200 オーバー
・二枚目:ISO:100 -5ev f/3.5 ss:1/200 オーバー
・三枚目:ISO:100 -5ev f/4.5 ss:1/200 オーバー
・四枚目:ISO:100 -5ev f/7.1 ss:1/200 適正
全てディフーザー付きのストロボを焚いてます。
この撮影会は大混雑の中撮影するためレフ版が使えません。
なので多くのカメラマンはアイキャッチを入れたり
逆光で黒くならないためストロボを焚いてます。
「そして気づいたのですが、ssが全て1/200になっています」
どうやらストロボを普通に焚いたのが原因みたいでした。
この当時はオートFPハイスピードシンクロを知らなかったので
ストロボの設定上ssがこのような低い値で固定されていたようです。
ちなみに昨年の夏はストロボを使わず、全てPオートで
撮っていたのですがssはだいたい1/1000でした。
今は1/250(オートFP)にしているため問題ないと思います。
先日も屋外で晴れた日に撮影したのですがその時はf/1.8
+1ev ss:1/1000-1/2000でハイスピードシンクロして
問題なく撮れてました。
【ご回答2】
日中シンクロしていたんですね。
それなら間違いなく、原因はそれです。
ストロボによる
シンクロスピードは決められているので
いくら露出補正しても暗い側には補正されません。
そして
FP(ハイスピードシンクロ)なら有効ですが
FPは、光量が落ちますので光が届かなくなります。
近距離なら有効ですので、モデルとの距離も考慮下さい。
囲みの撮影会ではしかたがない部分がありますが
日中シンクロに頼ると条件次第で撮り難い場合がありますね。
もともとポートレートは逆光気味が良い光なので
ストロボを光らさせず、露出補正(プラス補正)で
適正露出に撮れる様にもしておくと
シチュエーションでごとに、使い分けられて良いですね。
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