フォトアドバイスの佐藤です。
今回はメールサポートでいただいた
ご質問の回答を紹介します。
他の方の質疑応答は大変勉強になるので
ぜひじっくりと読み込んで下さいね。
【ご質問】
EOS 7Dを使用して子供をメインで撮ります。
室内で撮ることが多いです
16-35mm F2.8 と 24-70mm F2.8 は
どちらをおすすめしますか?
単焦点望遠レンズがあるのを知りました。
50mmF1.2L / 85mmF1.2L / 135mmF2L / 200mmF2.8L
どのレンズが一番良いかアドレスお願いいたします。
初歩的な質問ですが16-35mmの最初の数字が
焦点距離でmmと書かれていますが、
実際の距離はどのくらいなのですか。
【ご回答】
EOS 7DはEFレンズとEF-Sレンズが使えますので
EF16-35mm F2.8 も使用できますね。
16-35の広角と24-70ズームは
撮りたいもので変わります。
予算が心配ですが両方持っていても良いくらいです。
お子さん撮りならどちらでも対応できますが、
16-35 … 引きの絵が中心
24-70 … 寄りが撮りやすいと思います。
レンズのmmは焦点距離の事で
レンズの焦点が結ばれる距離の事です。
虫眼鏡で太陽の光を黒い紙上の1点に集めたことがありますよね。
その時の虫眼鏡と黒い紙の距離が焦点距離です。
太陽のように無限遠からやってくる平行光を1点に集めたときの
レンズと撮像素子(フィルム)の距離の数字です。
実際のレンズは複数のガラスで構成されているので、
レンズと撮像素子との単純な距離にはなりません。
「焦点距離=主点と焦点との距離」という定義なのですが、
難しくなるのでここでは説明を割愛します。
広く写る広角レンズの焦点距離は短く、
映る範囲の狭い望遠レンズの焦点距離は長くなります。
物理的な定義を覚えておくことはとても大事なのですが、
焦点距離は写る範囲のこと、と覚えておいた方が実用的ですね。
7Dの場合は
・標準レンズ 28mm~35mm
・広角レンズ 24mm以下
・中望遠レンズ 50mm~85mmくらい
・望遠レンズ 100mm以上
となります。
一般にフルサイズ機種の焦点距離vs画角の関係が
基準として長く使われています。
フルサイズカメラ機種の標準レンズが50mmですので
7DなどAPS-C機では1.5~1.6倍の大きさで写るので
28mm~35mmX1.6倍=約45mm相当~56mm相当
という事で、7Dの標準レンズ 28mm~35mmとなります。
相当という言葉が重要で、あくまでも45mm相当の
大きさで写るということです。
ここが、一眼レフの覚え初めに混乱するところです。
7Dしか使用しないのであれば
・標準レンズ 28mm~35mm
・広角レンズ 24mm以下
・中望遠レンズ 50mm~85mmくらい
・望遠レンズ 100mm以上
を覚えとけば良いです。
16-35mmだと
16mm広角から35mm標準までの画角が撮れるレンズです。
24-70mmだと
24mmのやや広角から70mm中望遠までのズームです。
単焦点レンズはズームができないので、
自分が動いてアングルを決めます。
単焦点レンズは明るいので室内撮りには向いています。
EOS 7D(APS-C)で単焦点なら
28mmか35mmが良いですね。
お子さんを撮るならちょうど良い画角です。
もし、背景を積極的にボカした写真を撮りたいのであれば、
少し長めの中望遠が良いです。
7Dでなら50mmですね。
室内だと、少し後ろに下がらなければいけないので
やや窮屈に感じるかもしれません。
85mmはフルサイズではポートレートの定番ですが、
APS-Cサイズではちょっと中途半端に感じるかもしれません。
135mmや200mmなら遠くに遊んでいるお子さんを
やや離れた場所から撮りたい時に向いています。
発表会にも向いていますがズームができないので、
撮影場所を自由に変えられないことを考えると
望遠ズームの方が使い勝手が良いと思います。
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