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フォトアドバイスの佐藤です。
今回はメールサポートでいただいた ご質問の回答を紹介します。
他の方の質疑応答は大変勉強になるので ぜひじっくりと読み込んで下さいね。
【ご質問】
今回は、風景写真とネイチャー写真の違いについて伺います。
私もどちらかと言うと風景写真を撮っていると 思っている方ですが、ネイチャーとの違いがよく判りません。
ネイチャー写真と風景写真は本質的に違うということを聞きますが 何がどのように違うのでしょうか。
【ご回答】
・風景写真
ランドスケープのいわゆる風景を撮った写真。 広い中にライトアップや街灯など夜景や、街、 建築物など人工物が入ったものも風景写真。
・ネイチャー写真
ランドスケープの自然風景はこれに含まれる場合も。 風景の中に野鳥、昆虫、花、特殊な気象条件などが 入ればネイチャー色が強くなり、野鳥、昆虫、花、 気象条件を写した写真は完全なネイチャー写真。
ネイチャー写真には人工物が 一切入ってはならないというのが 理想だとは思います。
ところが実際には・・
山の高圧電線(カメラマンの天敵(笑)) 雄大な風景と、それとマッチした街 (夜景だとあり得ます) 海原と船など ちょっとでも入るとネイチャーでは無くなるか? 判断は難しいです。
そしてそれを言ってしまうと、 1番判断基準が難しいのが W(逆さ富士)ダイヤモンド富士で有名な田貫湖
ここ人工湖です。
これは人工湖ですがダイヤモンド富士という現象が ネイチャー写真だと思われますが・・・
上高地の大正池も景観を残すため (年々土砂で埋まってしまいますが) 実際はこっそり掘ってますし、 湖面の有名な立ち木もワイヤーで繋がっています。
青森の奥入瀬渓谷だって、 なぜか写真的に良い場所は木々が生えてない。
それはその場所は観光のため伐採という 人の手が加わった場所だから・・・
富士山だって、拡大すると登山道がよく見えます。 頂上剣ケ峰の気象ドーム跡だって写ります・・・
となるので、厳密に考えると 矛盾は沢山出てきます。
まー写真家の理想としては ネイチャーと言うならば人工物は一切入らない、 人工湖もダメとなるのでしょうか? それが入れば風景写真となるという感じでしょうか。
中村カメラマンの考え方として、 風景では人工物を入れたくない派ですが・・・ 人口物とマッチした風景も良い物とも思ってます。 例えばスカイツリーと月とか・・・
これもちょっとした話がありまして・・・
中村カメラマンの知人の アマチュアカメラマンが これをテーマで撮影しており プロレベルのかなり良い出来ですが、 なかなかコンテストに入選もしない・・・
中村カメラマンも一緒に撮りに行ったりしているので 中村カメラマンも友人として不思議でした。
で、とある先生がそのコンテストの審査員を止め 審査員が変わった途端、 その友人は 最優秀賞 を獲得しました。
その先生も否定しませんが、そうした考え方の違いも 写真にはありますね。
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