一眼レフの上手な写真の撮り方を解説するメルマガ
フォトアドバイスの佐藤孝太郎です。
今回はメールサポートでいただいた
ご質問の回答を紹介します。
他の方の質疑応答は大変勉強になるので
ぜひじっくりと読み込んで下さいね。
【ご質問】
朝日の状況をより印象的に赤く撮影する方法を教えて下さい。
何度か長野県の高ボッチ高原からの富士山撮影を試みました。
同じ場所から撮影された、雑誌やブログで見る写真は
とても印象的な赤い色をしています。
特別に赤く撮影する方法があるのですか?
あるいは加工でしょうか?
露出等の設定を変えながらいろいろ撮ってみましたが
これというのはありません。
【ご回答】
朝焼けの赤色は、雑誌掲載だと、
本当に赤い / 設定の差 / レタッチ
などいろいろあると思います。
順番に書いていきますね。
◇ 本当に赤い場合がある。
台風一過や低気圧が過ぎた後は
赤くなりやすいです。
もちろん冬場の空気も良い条件です。
これは気象条件によるものなので、
運の部分と沢山通うという努力の部分があります。
低気圧通過の後はかなりのチャンスです。
(雨後なので道路には注意して下さいね)
◇ カメラの設定
風景なのでRAWでも撮っておきましょう。
WBホワイトバランスは必ずオートを外して下さい。
ここが1番大きな問題かもしれません。
RAWで撮影しておけば後でホワイトバランスを変更できます。
撮影時のホワイトバランスは「晴天」で撮影してみて下さい。
※補足
テクニックとしてホワイトバランスを
「曇」などにすると、より赤く(黄色く)
写す事ができます。
しかし、わざとらしい印象を与える場合があるので、
コンテストを目指しているなら晴天にしたおいた方が
良いかなとも思います。
これもRAWなら後でパソコン上で変えられます。
◇ 次にピクチャーコントロール(ピクチャースタイル)
このモードは、フィルムに例えると
フィルムの銘柄を選択するのと似ています。
おそらく普段は「スタンダード」(初期設定)
になっていると思います。
これを「風景・ランドスケープ」にするだけで、
風景はコントラストが高めでよりクッキリ写ります。
Nikon/ピクチャーコントロール/ランドスケープ
↓
http://www.nikon-image.com/event/special/pcs/picture/landscape.htm
キャノン/ピクチャースタイル/風景
↓
http://cweb.canon.jp/camera/picturestyle/style/landscape.html
これらはカメラ設定のデジタル処理です。
「RAWで撮影→パソコン上で変更」の手順を
あらかじめカメラの中で行っていると考えて下さい。
・ISOオートは外す
これも色が綺麗にならない原因のひとつです。
初期設定はオートだと思いますが、風景は100が基本です。
どうしても暗ければ(夜景など)ISO400まで上げても
それほど画質低下はありません。
・露出は少し暗めに撮る
露出の明るさを変化させながら撮影されておられるようなので
イメージ的な標準と暗めがあると良いですね。
やや暗めのアンダー露出が風景には良いです。
空の露出に気を付けましょう!
(ここがオーバー露出にならない様にです)
これでかなり赤く写りやすくなると思います。
あとはレタッチをするかしないか?
コントラストを上げる、ホワイトバランスの
色温度をもっと下げると赤くなります。
ここは、個々の撮影者の判断ですね。
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