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2012.10.24 一眼レフ☆風景写真に適切なF値とは?

一眼レフの上手な写真の撮り方を解説するメルマガ
フォトアドバイスの佐藤孝太郎です。
今回はメールサポートでいただいた
ご質問の回答を紹介します。
他の方の質疑応答は大変勉強になるので
ぜひじっくりと読み込んで下さいね。
【ご質問】
紅葉写真の季節になりました。
紅葉写真だけにとどまらず、風景写真全般の作例を見ますと、
F16やF22といった作例が大多数かと思います。
初夏に教えて頂いた、紫陽花夜景撮影ではF8でしたね。
通常の日中の風景撮影では、先述のF16やF22が宜しいのでしょうか?
初歩的な質問ですが、そもそもF値決定は、
どのような判断材料で決めるのでしょうか?
ただ単に、被写界深度の奥行きだけではなく、
写真の仕上がりの影響等が疑問です。
また、紅葉写真ではスローシャッターで
動感を表す作例もございますが、
例えば可変NDフィルターを用いて、
シャッタースピードコントロールしていけば
宜しいのでしょうか?
2分の1秒や4分の1秒で、池に浮かぶモミジの葉の
動感を表現してみたいと思います。
PLは持っていて、NDはこれから用意していくつもりですが、
いかがでしょうか?
【ご回答】
風景でのF値の問題はたびたび出る問題なんですよ。
なぜかといえば
フィルム時代は、風景は絞って撮影したほうが良かった。
特に6X6(ロクロク、約6cmx6cm)、6x7(ロクナナ、約6cmx7)cm、
4×5(シノゴ、4インチx5インチ)などの中判,大判で撮る風景は
必ずf22より絞っていました。
被写界深度が深くピントの合う範囲が広いので、
ピシットした写真が撮影できました。
ですので、フィルム時代からの伝統的な方は
この絞り値を守っているベテランも多いのは事実だと思います。
ところがデジタルになり、映像センサーがフィルムにとって変わり、
そして誰もがパソコンで必要以上に拡大描写できる時代となり、
絞りすぎると厄介な問題が起こる事が判明します。
それは、
回折現象(小絞りボケ)
というもので、どーいうものかと申しますと
絞り過ぎると、逆にピントが甘くなる現象でして
だいたいf8を過ぎたあたりから起こってくる現象です。
ですので、f8~f11を超えた絞り値では、
シャープが失われる事があるという事なのです。
フォトアドバイス応用編DVDセミナーで
テスト例を紹介しましたが、
手元のテストでは、はっきり回折とわかるのは
F32を超えてからでした。
カメラやレンズで結果が変わるので、
ご自身のカメラでテストしてみても良いですね。
やり方は三脚固定で新聞紙などを、
F8 ~F22~(F22以上もあればそれも)
複写してみて、ピントを拡大チェックしてみて下さい。
フィルムでもおこっていた現象だったはずですが、
フィルムでは、せいぜいルーペでしか見ないですし
判が大きいので、起こりにくかったというのも事実です。
ですので
デジタル一眼レフでは
f8~f11あたりが最もシャープに写ります。
メーカーのサンプル写真も、ほとんどf8で撮られてますね。
ただし、被写界深度とは分けて考えた方が良いので
被写界深度が必要な時は絞り込んでも良いと思います。
光量減光はPLでも、NDでも
どちらでも良いと思います。
キヤノンは減感ISO50もありますし。

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