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2018.07.10 テーブルフォトの背景選びのコツ

ご質問


テーブルフォトを撮ってみました。バック紙は無地が良いようですが、
土産に買った彫刻とTシャツの組み合わせで撮ってみたく、この様な構図にしました。


このところ陽射しに恵まれなかったため、曇りの自然光で撮影しました。

標準レンズ講座で説明されていた、レースカーテン、トレース紙を使わず、
レフ板に台所用のアルミホイルを貼り窓際で撮りました。
光源はこの程度でも良いのでしょうか、

全体の流れを意識しTシャツを斜めに配置し、立体感と質感を出す為に、
撮影後Nikon View NX-iで露出を-0.2補正しました。


背景が自己主張しすぎて主題を引き立たせていないことに注意


テーブルフォトの背景として、白をベースとした無地は自己主張がないので
どんな被写体にも合わせることができます。

今回のように主題である彫刻と雰囲気がマッチして、
主題を引き立てる背景なら、柄が入っていても大丈夫です。

しかしながら、主題を引き立たせる原則は守ったほうがいいですね。

今回のお写真では背景の文字や模様の主張が強いので、
主題の彫刻より背景の方に目線が向かってしまいます。

たとえば、背景をもう少しボカして撮影する方法が考えられます。

絞り値を開けて、主題の彫刻を手前に配置して
背景との距離を離すことでうまい具合にボカすことができると思います。

ただ背景がボケすぎると、せっかくの主題と背景とのマッチが失われてしまうので、
絞り値を調整してボケ具合をいろいろ変えてみるとよいでしょう。

幅広く撮ってみて、その中からこれだと思う一枚を選ぶ経験を積むことで写真力がレベルアップします。


陰影で主題に存在感を与える


もう一つ大事なポイントは陰影です。

主題は白い石膏像のモチーフなので、左右の陰影をもう少し出して
立体感や丸みを表現できるとよいでしょう。

つまり、白トビしないように気をつけながら、彫刻の片側を明るめに、
反対側を暗めにして、陰影表現で白の立体感を出していくとカッコよくなりますね。

そのために、光源と被写体の配置を変えて、サイド気味からメインの光を当てて、
反対側はレフ板で調整するとよいですね。

レフ板の反射面にアルミホイルを使われていますが、
アルミの銀だと反射光が強いと感じる場合は、白い紙のほうが良いことがあります。

また、レフ板はなんでも入れればいいものではなく、
レフ板を使わない方が陰影がよく表現される場合もあります。

背景のボカし具合と同じように、レフ板のコントロールの違いを何枚か撮ってみると、
その違いがよくわかると思いますので試してみてください。

最後にRAW現像で調整された露出はこれでOKですね。




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