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2018.05.19 動物を撮るピント合わせの基本とオートフォーカス設定

開催中の望遠レンズ講座でいただいたご質問の回答を紹介します。他の方の質疑応答は大変勉強になるのでぜひじっくりと読み込んで下さいね。

ご質問 … ペンギンを撮るピント位置を教えてください


添付のペンギンなのですが、ピントの位置を教えてください。


魚を飲み込もうとしている瞬間なのですが、こういう場合は目より口元にピントを合わせた方がいいのでしょうか?

この時は速いスピードで泳ぎ回っていたので、AI サーボ、測距エリアモードを「65点自動選択AF」にしていました。

口元を強調するためには、他の測距エリア選択モードを選んでいた方が良かったのでしょうか?

ご教示よろしくお願いします。


動物を撮るときのピントは基本的に「眼」


動物園と望遠レンズは相性がよいので、望遠レンズの練習に最適ですね。今回のお写真も、ペンギンが魚をキャッチするよいタイミングを捉えられています。

人物撮影と同様に、動物の撮影でもピントを合わせるのは「眼」です。

望遠レンズは焦点距離が長いので、被写界深度が浅くボケやすくなります。眼にピントがあっていないと、文字通りピントがぼやけた写真になってしまうので、標準レンズ、広角レンズ以上にピント合わせをシビアに注意しましょう。

さて、今回の構図とアングル的には食べるシーンといえども主題はあくまでもペンギン全体ですね。そうなると、ピントの位置は「眼」ですね!

このボケ具合なら魚を食べている様子は十分伝わりますし、逆に眼にピントが合っていないとピントが甘い写真に見られてしまいます。

もし、もっとペンギンを大きくアップ気味で撮り、「食べる」シーンを主題とするなら口元にピントを合わせたほうがいいですね。

ピント位置はどこを見せたいか?によりますが、たいていの場合は眼に合わせておいた方が失敗が少ないでしょう。


動物を撮るおすすめオートフォーカス設定


口元を確実に狙う場合のオートフォーカスの解説です。

オートフォーカスは慣れの要素が大きいので、急に設定を変更すると難しいと感じるかもしれません。

まず65点の自動選択で、まずますの確率でピントが合わせられているのであれば、そのままでも大丈夫です。

ただし、65点のどこにピントが合うか?はカメラ任せになってしまうので、眼や口元を確実にピンポイントで狙いたいときは不向きなカメラ設定です。

チャレンジするならば・・測距点の数を1点に減らして、親指で測距点の選択ボタンを操作して口元に測距点を合わせ続けます。

上手くいけば口元にバッチリピントが合い、失敗するとピンボケ写真を量産してしまいます・

前回紹介した親指AFと組み合わせるとピント合わせのタイミングもコントロールできるので効果的ですが、親指がとても忙しくなります。

1日頑張ると、親指が腱鞘炎になるかもしれません(笑)。

被写体の動き、ご自身の慣れや操作感を考えて最も合わせやすい方法を選んでみてくださいね。


編集後記


フォトアドバイス講師の加藤カメラマンから

「佐藤さん!ホタル出てますよ!」

との知らせを受けて、水曜日の夕方に横浜から名古屋に出かけてきました。

現地に到着してカメラをスタンバイ。

19時、20時、21時

まだ蛍はチラホラしか姿を見せません。

22時、23時、そして

深夜0時ころからホタルのパーティーが始まりました!

まるでクリスマスツリーのようにあちこちで幻想的に点滅するヒメボタルの姿に思わず見とれてしまいました。


これから各地でホタルのシーズンが始まります。ホタルはとてもデリケートな生き物です。鑑賞と撮影の際は、しっかりルールを守ってかけがえのない生態系を次の世代につなげていきましょう。

日本を代表するホタル写真家の加藤カメラマンがホタルの撮影方法を基本から解説しています
↓ ↓
「ホタルを撮る」DVD
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DVDでもお伝えしていますが、ホタル撮影では背景をRAW現像で調整して比較明合成で仕上げる方法が効果的です。

RAW現像は様々なジャンルに役立つ技術ですので早い段階で使えるようになっておくことをおすすめします。

写真実践講座 ~RAW現像レタッチ~
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