メールサポートでいただいたご質問を紹介します。
【ご質問】
使用機材
・PENTAX K-3
・DA 16-85mm F3.5-5.6
・D FA Macro 100mm F2.8
・Sigma 8-16mm F4.5-5.6
自営業の商品写真(お菓子)を撮る目的で
一眼レフを購入し、書籍やネット情報を参考に
ライティングなど独学で撮影しておりましたが、
「はじめてのストロボライティングDVD」
を購入し参考にさせていただいております。
とってもわかりやすいです。
この度超広角ズームレンズ
(Sigma 8-16mm F4.5-5.6)
を購入したのですが、
でわからないことがあります。
添付の写真でパンフォーカスを狙う場合
ピントをどの辺に置けばよいのかがよくわかりません。
1枚目
2枚目
広角レンズなので、f10に絞って撮影したら
結果的にパンフォーカスっぽく映ってみえますが
意図して狙って撮ったものではありません。
どの辺を狙えばいいのか、
またその際カメラのピントは
どの設定にすればよいのでしょうか?
【回答】
「はじめてのストロボライティングDVD」
(http://photo-store.jp/shopdetail/000000000015/ )
ご利用ありがとうございます!
ストロボは写真の発色がよくなり、
試行錯誤しながら光の演出を
創り出す楽しさがありますね。
さて、
ご質問のパンフォーカスに関しまして。
ご存知だと思いますが、
パンフォーカスは画面のすべてに
ピントが合っている(ように見える)
状態です。
これは、ピントの合う範囲
「被写界深度」を被写体に対して
十分深くコントロールすることで
実現できます。
とはいえ、
そんなに難しい技術ではなく、
もともと被写界深度の深い
広角レンズを使って、
絞りを絞り込めば、
たいていパンフォーカスになります。
絞りをf8~16まで絞るので、
室内ではブレを避けるために
三脚を使った方がいいですね。
今回のケースでは、
APS-Cカメラに8-16mmのレンズ。
かつf10まで絞られているので、
このシチェーションですと
ほぼ全面にピントがきます。
次に
ピント位置をどこに置くか?
という考え方について。
このように広い風景であっても
「何が主題か?」という写真の本質と
手前の方がピントが浅く、
奥の方が深くなる
という被写界深度の物理的な効果
を考える必要があります。
1枚目の写真
オートフォーカスで構いませんので
手前の特徴あるものに合わせます。
この場合は手前の欄干でしょうか。
理由は、上記「主題」と
「前後の被写界深度」の視点で
「主題」は光と影でスダレと欄干に
芯をもっていきたい。
手前の方がピントが浅くなり
奥の方が深くなる。
という判断です。
2枚目の写真
主題をどうするか?によりますが
風景全体主題なら無限遠の位置
水の流れ主題なら手前の水流
これは撮影者の判断で良いと思います。
個人的には、作風から主題は水流でしょうか!
ピントのカメラ設定に関しまして。
過去のメルマガでも紹介しましたが、
風景写真の場合、
ピント合わせに余裕があり、
ピンポイントで狙った方がよいので、
・測距点の数は1点のみ
・測距点選択またはフォーカスロック
が使いやすいでしょう。
もちろん親指AFを使えればなおよしです。
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