一眼レフの上手な写真の撮り方を解説するメルマガ
フォトアドバイスの佐藤孝太郎です。
メールサポートでいただいたご質問の
ご回答を紹介します。
他の方の質疑応答は大変勉強になるので
ぜひじっくりと読み込んで下さいね。
【ご質問】
昼間室内から明るい窓際の人物を撮ると
顔が少し黒く映ります。
(絞り優先 f8 で撮影)
露出補正
ISO感度
の設定を教えて下さい。
【ご回答】
窓際の人物の露出補正はどのくらいにしていますか?
外光の明るさにも左右されるので、それで補正量を決めて下さい。
だいたい+1~にはなると思います。
(明るくしたければ+1よりもっと足して下さい)
ご存知かもしれませんが、
シャッター速度、絞りF値、ISO感度、露出補正の
関係をおさらいしておきます。
分りやすく半分(1/2)の関係、
又は2倍の関係で説明いたします。
この法則で、
シャッター速度、絞り、ISO、露出補正の関係がなりたちます。
・シャッター速度
シャッター速度は分りやすいです。
1/15 1/30 1/60 1/125 1/250
と、数字が半分になれば入る光量(露出)は半分(1/2)になりますね。
・絞り
絞り(F)は
4 5.6 8 11 16 22
このF値の順で絞られると入る光量(露出)は半分(1/2)になります。
つまりF5.6はF8の2倍の明るさ、F11よりは4倍の明るさと言う事になります。
・ISO感度
ISO感度
100 200 400 800 1600
この数字の順で感度が2倍に2倍になっていきます。
ISO100の2倍の感度がSIO200、4倍の感度がISO400です。
・露出補正
露出補正
0 +1 +2
この数字の順で補正すると、プラスが1増えると2倍に明るくなっていきます。
マイナスは逆で
0 -1 -2
マイナスが1つ動くと半分の暗さになっていきます。
上記はそれぞれ、もう少し細かく区切られていますね。
シャッター速度の1/100とか、絞り(F)6.3とか、ISO160とか。
それはそれぞれ、この半分(2倍)の露出の法則を
細かい露出で撮るため1/3づつ細かく区切っています。
上記説明に書いた数字が基本の数字です。
特に絞りは数字が分りにくいですが
で、本題ですが
>絞り優先AVモード8、露出補正。ISO感度を上げるですが
上記の法則により、このままISOだけ上げたのでは、
絞り優先AVモードの場合、
シャッター速度がその感度を上げた値分だけ
スライドして速くなってしまうだけで暗さは変わりません。
たとえば現在の状態が
ISO100 F8 1/60(AVモード)露出補正0
を感度を上げてISO200にした場合
ISO200 F8 1/125(AVモード)露出補正0
になり、ISO200になって感度が2倍になるが、
シャッター速度が1/2になり同じ明るさで写ってしまう。
という事です。
現在の状態
ISO100 F8 1/60(AVモード)露出補正0
を明るく写したいのであれば露出補正をプラスにします。
+1にして丁度良い明るさになったとしましょう。
モニターでの確認。
露出補正値は状況により変わります!
念のため、試写してモニターでの確認がベストです。
+1にするとAVモードだとシャッター速度が
1/30になりブレる可能性が高くなります。
ブレのリスクを避けるため、これを上げたいので
(速めたいので)今度は感度だけ上げます。
ISO200にすれば1/60、ISO400にすれば
1/125で切れるという事です。
お手持ちのシグマレンズがやや暗めなので、
人物写真なら解放のf5.6も考慮して下さい。
同じISOなら少し絞ったf8の方が画質は上がりますが、
やはり絞った分シャッター速度も落ちますし、
ISO感度を上げてノイズが出てしまう場合もあります。
ISO感度は800を超えるとだんだん
ザラザラノイズが増えていきます。
手持ち撮影での人物撮影シャッター速度は1/60以上、
初心者なら1/125以上で切りたいところです。
この辺のバランスを天秤にかけて、
ISOを決めるという感じで良いと思います。
数字が出てきてややこしいですが、
基本的にはこんな感じです。
慣れてくれば、経験値により状況の明るさで
ISOが判断できるようになっていきます。
※あとは露出補正は撮り終わったら、
※0に戻し忘れない様にして下さい。
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