一眼レフの上手な写真の撮り方を解説するメルマガ
フォトアドバイスの佐藤孝太郎です。
今回はメールサポートでいただいた
ご質問の回答をご紹介します。
【ご質問】
人物等を撮るとき、もちろん条件によりますが
手持ち撮影はミラーショック等でブレている写真が
多いということになるのでしょうか?
考えてみれば三脚の重要性がわかってきたところなのですが、
じゃあ手持ちってどうなのか?
そう考えた時ちょっと悩んでしまいました。
【ご回答】
風景では、ブレやピンボケはNGカットになりますので、
きちんと三脚を使用する事が大事ですね。
又、絞り込んで写すことが多いので
スローシャッターになりがちで、、
水平にも気をつけなければなりません。
細かい構図調整も必要な場合があるでしょう!
これが風景では三脚が必要だという主な理由です。
では、人物撮影ではどうか?
人物撮影での三脚の必要性は、大きく2つの考え方、
撮り方があります。
◇ 三脚が必要な場合(又はあった方が良い場合)
七五三や成人式などの、きちんとポーズをして
カチット撮る場合は三脚があった方が良いですね。
やはりブレやピンボケに気を付けなければなりませんし、
背景なども水平になっている事が望ましいからですね。
プロの撮影現場のファッション撮影などでも、
洋服などをキチンと見せたい写真は三脚を使用しています。
ですので、ブレと水平に気を付けたい場合は
三脚はあった方が良いですね。
ただ人物は風景と違い、明るい場所で撮影の場合がほとんどです。
また、絞りも開け気味に撮りますので、
シャッター速度が速い場合が多いです。
(シャッター速度が遅いと被写体の人物がブレるので注意です)
シャッター速度が速ければブレのリスクは減りますので、
手持ちでも効果は変わらない場合もあります。
風景では絶対使用した方が良い三脚も、
人物のこの場合だと臨機応変で良いと思います。
◇ 三脚が不用な場合
たとえば動き回るお子さんを撮る場合や、
動きのあるポートレートを撮るなど。
この場合は三脚があると、かえって撮りにくいです。
手持ちで、こちらも動きながら撮るのが望ましいです。
動きが表現出来るなら、場合により多少ブレた
写真でも作品としてOKです!
寄ったり引いたり自由に撮れるので、
普段の身近な人物撮影だと、
この場合の方が多いのではないでしょうか。
あと、手持ちのブレやすくなる目安のシャッター速度が
ありますので、ぜひメモしておいて下さい。
それは
1/レンズの焦点距離です。
これだと少しわかりにくいので、
たとえば100mmのレンズをデジタル一眼で手持ちしたい場合は
100mm使用の時は1/100以上のシャッター速度なら
ブレにくくなるという目安になります。
ズームの一般的な広角側の18mmだと
1/18以上ならブレにくくなります。
(ブレ、やや注意の速度ですが・・・)
望遠の300mmなら
1/300以上のシャッター速度がおすすめとなります。
広角の方がブレにくく、望遠だとブレやすくなる
ことを理解していただけると思います。
最近は手ぶれ補正もありますし、
被写体が動いてしまう場合もありますので、
あくまでも目安の数字として覚えて下さい。
人物の場合は繊細な部分が少ないので、
あまりミラーショックを考える必要は少ないです。
表情などのシャッターチャンスの方が大事ですね。
ミラーアップをするとシャッターチャンスを逃します。
あと、三脚使用時は手ぶれ補正はOFFにして下さい。
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