一眼レフの上手な写真の撮り方を解説するメルマガ
フォトアドバイスの佐藤孝太郎です。
今回はメールサポートでいただいた
ご質問の回答を紹介します。
【ご質問】
立食パーティーの撮影役を頼まれたので、
外付けストロボ Cannon 430EX IIを購入して試し撮りをしました。
プログラムモード+ISO400で家族や部屋を撮影しましたが、
疑問に思ったことがあるので、質問させてください。
シャッタースピードが1/60のままなのはなぜですか?
1/60の割に被写体ブレが少ないのはなぜですか?
このからくりを教えていただければ、助かります。
【ご回答】
外付けストロボを使用する場合、
大きく分けて2つの使い方ができます。
1つはシャッタースピード固定のまま、
カメラが自動でストロボ発光量を調整して
明るさを合わせる方法です。
カメラをプログラムモードに設定すると、
こちらの使い方になります。
2つめはシンクロと言って、シャッタースピードは
被写体に合わせたまま(たいていスローシャッター)
ストロボを発光する方法です。
カメラを絞り優先に設定すると、
こちらの使い方になります。
2.のシンクロ撮影は動きを表現する
独特の撮影技法です。
通常は1.のプログラムモードに設定して、
シャッタースピード固定+カメラが発光量調整
で撮影するのが一般的です。
ストロボの発光時間はシャッタースピードに比べて
何桁も短い時間です。したがって、カメラがストロボを
シャッターと同期して発光するのに十分で、
かつ被写体ブレが起こらない程度に
シャッタースピードは設定されます。
シャッタースピードが1/60に固定されるのは
そのためです。
プログラムモードで撮影すると、
シャッタースピードは1/60に固定されますが、
ストロボはもっと短い時間しか発光しません。
そのため、ストロボの光が当たった
被写体の実質のシャッタースピードは
1/60より短くなるので、ブレが少ないのです。
外付けストロボを使うコツとして、
ストロボを天井や壁に向けてバウンスさせていますか?
直接当てるよりバウンスさせた方が柔らかい
光になるのでおすすめです。
(見た目プロっぽくて、格好もいいですよね)
立食パーティーでは会場の天井が高いかもしれません。
その場合は無理せずに、写真の仕上がりを見ながら、
・明るい単焦点+高ISO感度+ストロボ無し
・ストロボ直接当て
を使い分けたほうがいいですね。
パーティー撮影の成功を願っています。
【参考書籍】
楽しもう!ストロボ撮影
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