一眼レフの上手な写真の撮り方を解説するメルマガ
フォトアドバイスの佐藤孝太郎です。
今回はメールサポートでいただいた
ご質問の回答を紹介します。
【ご質問】
古いニコンのカメラとレンズを持っているのですが、
今のデジタル一眼レフでも使えますか?
【ご回答】
ニコンのFマウントは長い歴史を持っています。
その間、カメラの進化に伴いレンズにも様々な
機能が追加されてきました。
Fマウントの歴史を追いかけると、
それはカメラの電子化の歴史をそのまま
辿るようなものです。
こちらのサイトでニコンFマウントの歴史を
詳しく見ることができます。
↓
http://kintarou.skr.jp/sanpo/F-MountDetails.htm
さて、ニコンの一眼レフでFマウントレンズなら
基本的にどのレンズでも装着することができます。
まれに、構造的に装着できないこともありますが
たいていは大丈夫です。
ただし、自動絞り制御など全ての機能を
使えるかどうかは、互換性を詳しく調べる
必要があります。
その中で、最も問題になりやすいのが
オートフォーカスです。
オートフォーカスにはレンズを駆動するモーターが必要です。
昔はこのAF用モーターがカメラボディに組み込まれて、
カメラからレンズを動かしていました。
一方で、高速なオートフォーカスの要請から、次第に
レンズに超音波モーターを組み込むようになりました。
AF-SまたはAi-AFと表記のあるレンズがそうです。
すると、カメラに組み込んだモーターは不要になります。
すでにニコンのデジタル一眼レフでは、
入門機にはAF用のボディ内モーターが搭載されていません。
(Nikon D40、D40x、D60、D5000、D5100、D3000、D3100)
つまり、ニコンの古いレンズ(AF-S、Ai-AF以外)を
ボディ内モーターの無い入門機に装着すると
オートフォーカスを使えない(マニュアルのみ)
ことになります。
入門機のファインダーは暗くてピントの山を
掴みづらいので、マニュアルのピント合わせは困難です。
したがって、ニコンの古いレンズは、
デジタル一眼レフの入門機では使えない
と考えておいた方がよいかもしれません。
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