フォトアドバイスの佐藤です。
今回はメールサポートでいただいた
ご質問の回答を紹介します。
他の方の質疑応答は大変勉強になるので
ぜひじっくりと読み込んで下さいね。
【ご質問】
f値と被写界深度の関係は、
一定に決まっているものでしょうか。
つまり、F1.4などの明るいレンズで
大きく絞ってf8にした場合と
普及型ズーム等で開放F値がF5~5.6から
ちょっと絞ってf8の場合では、
被写界深度が違うのではないかと思います。
いかがでしょうか?
【回答】
何度かお伝えしていますが、被写界深度は
次の3つで決まります。
(1)絞り f値
(2)焦点距離
(3)カメラからピント位置までの距離
一般的な解説では、
「絞りを開ければボケる」
「絞ればクッキリ撮れる」
と書かれていますので、つい被写界深度は
f値で決まるような感じを受けてしまいます。
しかし、被写界深度は上記の3つの条件で
キッチリと計算できる、算数の世界です。
今回のご質問では、
・焦点距離 50mm F1.4 の単焦点レンズを f8 で使用
・キットズームレンズを 焦点距離 50mm f8 で使用
を使って、
カメラから同じ距離の被写体を撮影した場合、
”計算上”は被写界深度は同じになります。
一方で、ボケ味はレンズによって異なります。
被写界深度はあくまでも
「ピントが合っているように見える範囲」なので、
ボケの印象を決めるボケ味は定義していません。
ボケ味はレンズの光学特性や絞りの形状などで
複雑に変化します。
高級レンズはやさしいボケ味
安いレンズは汚いボケ味
と表現されることもあります。
もし、50mm単焦点レンズとキットズームレンズを
同じ絞り値で撮り比べた場合、
そのあたりに差が生じるかもしれませんね。
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