一眼レフの上手な写真の撮り方を解説するメルマガ
フォトアドバイスの佐藤孝太郎です。
今回はメールサポートの回答を紹介します。
【ご質問】
保存形式はRawとJPEGどちらをつかえばいいのか?
【回答】
まず、JEPGとRawの違いについて説明させていただきます。
Rawは撮像素子から取り出したそのままの
デジタルデータです。通常12~14bitの諧調を持っています。
(12bit=4096、14bit=16384段階の諧調)
この諧調豊かな生データに手を加えて、情報を
「間引き&圧縮」したものがJPEGだと考えてください。
JPEGの諧調は8bit=1024ですので、RAWの方が
はるかに多い情報を持っています。
また、JPEGはコントラストの強いエッジ部分の
再現性が良くないので、画質が低下します。
(Fineなど保存形式の設定で調整可能)
こう聞くと、Rawでなければと考えてしまうのですが、
私はそこまでRawにこだわる必要はないと思います。
何度もお伝えしていますが、
写真の良しあしを決めるのは、
メッセージ性 > 構図 > シャッターチャンス > レンズ >> 保存形式
だと考えています。
いくら諧調豊かな絵を出すことができても、
メッセージ性がなく構図もいいかげんでは
良い写真と言えません。
Raw撮影はファイルサイズ、レタッチ処理など
いろいろな制約(やるべきこと)が出てきます。
写真の良しあしという目標に対して、
優先順位の低い保存形式にこだわるより、
メッセージ性や構図のレベルを上げた方が
良い写真に近づける、それが私の考えです。
プロカメラマンでもJPGで撮影されている方は
大勢いらっしゃいます。
Rawへ挑戦されるのは、メッセージ性や構図を
十分マスターされて、より高いレベルの表現が
必要になってからでもよいかと思います。
こちらのサイトでもわかりやすく説明されています。
ぜひ参考にしてください。
↓
http://www.aquageographic.com/sato/dslr/theory_raw.html
(PS)
とはいうものの、やはりレタッチに関するご質問を
結構いただくことがあります。
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